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衆院選小選挙区 茨城5区立候補者の横顔(届け出順)

飯田美弥子さん、石川昭政さん、浅野哲さん、田村弘さん(左から)
飯田美弥子さん、石川昭政さん、浅野哲さん、田村弘さん(左から)


 衆院選が19日公示された。茨城県内の小選挙区立候補者の横顔を紹介する。

■飯田美弥子(いいだみやこ)さん(共産・新) ジェンダー格差ただす
 「8時間働けば普通に暮らせる。女性や子ども、お年寄りなども安心して暮らせる。誰もが大切にされる、自分が大事だと思える政治に変えていきたい」
 日立市出身。前回は東京24区から立候補した。今回は地元で「原発反対」を掲げ、東海第2原発の廃炉を訴える。ジェンダー平等について「格差をただし、皆が幸せになる社会を目指す」と語る。
 弁護士として多くの民事・刑事事件に関わり、自治体や国を相手にした住民訴訟などにも参加。ハンセン病国家賠償請求訴訟や京王バス・リストラ争議など個人の尊厳や労働者の権利を脅かす相手に、一歩も引かずに立ち向かってきた。
 高校時代に入った落語研究会の経験を生かした「憲法噺(ばなし)」は好評で、「八法亭みややっこ」の高座名による口演会は44都道府県280カ所に上る。趣味は茶道。座右の銘は「義を見てせざるは勇無きなり」。日立市東町。61歳。

■石川昭政(いしかわあきまさ)さん(自民・前) コロナ禍の経済憂慮
 新型コロナウイルスによる社会経済への影響を憂慮する。「困っている人の声を聞き、政策をつくり、予算を執行するのが与党議員の役割だ」と4期目を目指す。
 3期目では経済産業、内閣府、復興庁の大臣政務官を兼務し、国際交渉などの経験を積んだ。日本の政策や方向性をよく理解する必要があったといい、「期数を重ねるごとに、さらに勉強しなければいけないと強く感じる」。
 幼少期から政治に関心があり「いざ実現にかじが向いたのは東日本大震災」。党本部職員から転じ、被災した地元の声を拾い中央に届ける立場になることを選んだ。コロナ禍では打撃を受けた地元事業者から話を聞いてきたといい、「(支援の)網から漏れたところに光を当てたい」。
 趣味はサッカー。東京パラリンピックで視覚障害のサッカーを観戦し「仰天した」。妻と2男2女の6人家族。ウサギ2羽を飼う。日立市十王町友部。49歳。

■浅野哲(あさのさとし)さん(国民・前) 「対決より解決」必要
 「一緒に戦い、日本を動かしましょう」。16日の決起集会で声を張り上げた。
 企業の研究職から議員秘書を経て4年前、国会議員に転身した。内側から見た政治は「人と人とのぶつかり合い。どれだけ粘り強く取り組めるかが試される」と感じた。
 地元では駅前や交差点、工場の門前などに立ち続けた。地域を回り、人々の声に耳を傾けた。
 持ち味は「真っすぐさ」と周囲は評す。政党再編にも直面し、県連代表として難しい判断を迫られた。
 国民民主を選んだのは「対決より解決」こそが必要との信念からだ。「困っている人に寄り添い、解決していくのも議員の仕事だ」
 外出がままならない中で昨年、ロードレース型の自転車を購入。都内の公園などを風を感じて疾走する楽しさを覚えた。座右の銘は日立製作所の社是でもある「基本と正道」。妻と長女と3人暮らし。日立市神峰町4丁目。39歳。

■田村弘(たむらひろし)さん(無所属・新) 夢の持てる仕組みを
 「今の政治は自分たちの利益追求に重点を置きすぎている。次世代を担う子どもが夢を持てる仕組みをつくりたい」。初の国政選挙に挑戦する動機を語る。
 仕事で1992年から日立市に住み始め、2010年に「FMひたち」の開局に携わるなどした中で、多くの地元住民と交流した。以前から人の役に立ちたいとの思いがあり、「お世話になった人が多い地で立候補しようと決めた」。
 公約の一つに福島第1原発処理水問題の検証を挙げる。政府は海洋放出方針を決めたが、議論が不十分として「自分で調べ、多くの人の話を聞いて対策を立案する」と強調。ほかに、学生が県北地域で育って良かったと思えるまちづくり、豊かな農林水産資源・商工業技術の継承と、選挙戦はこの3点を中心に訴える。
 趣味は資格取得でクレーン運転士や医薬品登録販売者など10以上の資格を持つ。妻と長男、長女の4人家族。東京都足立区。49歳。



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