衆院選小選挙区 茨城4区立候補者の横顔(届け出順)

衆院選が19日公示された。茨城県内の小選挙区立候補者の横顔を紹介する。
■梶山弘志(かじやまひろし)さん(自民・前) 次の一歩進める政策
「粘り強さ」が強み。一つの政策に対してしっかりと継続して取り組んでいく。「理想の形にならなくても一歩前進できれば、次の一歩をどう進めていくのかを含めて政策を考え、実現してきた」と語る。
この4年間の任期の中で計3年、地方創生担当大臣と経済産業大臣を担った。「重い課題もあったし、力仕事もあった」と振り返る。今後は「新型コロナ感染症を収束させていくことやコロナで打撃を受けた経済の修復など、各自治体と連携しながら対応していきたい」と力を込める。
座右の銘に「至誠」を挙げる。「一つ一つ真面目に取り組んでいくことが人を動かすことになり、うそ偽りのない正直な話をしていくことが重要だ」と話す姿に人柄がうかがえる。
趣味は読書やスポーツ観戦。「SPから解放されたのでウオーキングを再開したい」と目を細める。家族は母と妻、娘3人。常陸太田市山下町。66歳。
■武藤優子(むとうゆうこ)さん(維新・新) 声を届ける御用聞き
「政治は私たちに遠い存在ではなく近いもの。教育、道路、病院など日常に関わる全てが政治につながっている」。「今政治への信頼が揺らいでいるが、国民に寄り添い、しっかりと声を届けたい」と訴える。
市議を務める兄の姿があり、「政治活動がもともと身近にあった」。きっかけは東日本大震災直後の政府の対応。「仕事で駐在勤務していた海外から帰国し、『卒原発』など問題提起をしたかった」。2016年参院選では維新の「身を切る改革」を訴えた。今回国政選3度目の挑戦。「あ、武藤さん」「維新の会ね」と知名度向上を実感する。
「自民対共産。どっちも違う。市民と距離が最も近い街の御用聞きとして、政治不信を払拭(ふっしょく)し、変えていきたい」と決意を込める。
「笑う門には福来たる」が好きな故事。趣味はウオーキングと「最近はまっている」俳句。父母と3人暮らし。那珂市額田北郷。57歳。
■大内久美子(おおうちくみこ)さん(共産・新) 県民の声に寄り添う
「貧富の格差が広がっている今の政治を変え、一人一人が大切にされる政治を目指す」
福島県出身。茨城大養護教諭養成所を卒業後は保育士をしていた。「母と子の声を市政に」をスローガンに掲げ、全国最年少の25歳で水戸市議に当選した。出産と育児に励みながら、保育・教育問題を多く取り上げてきた。県議に転身後も、保健所をはじめとする医療体制の維持も訴え続けてきた。
地方議員を40年務めた実績を基に、「市民、県民の声に寄り添うことを一番に考えてきた」と一貫した姿勢を強調する。コロナ禍で生活が困窮している人のために消費税を5%へ引き下げるなど、家計応援を経済政策の軸にし、税金の集め方と使い方の見直しを訴える。「一票一票の力で必ず政治は変わるのだと証明したい」
趣味は読書や映画鑑賞。夫と2人暮らし。水戸市堀町。72歳。