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《第74回秋季関東高校野球茨城県大会》準決勝 藤代・川原、圧巻5安打

下妻一-藤代 7回表藤代無死満塁、川原が右越え3点三塁打を放つ=ひたちなか市民球場
下妻一-藤代 7回表藤代無死満塁、川原が右越え3点三塁打を放つ=ひたちなか市民球場


◇第74回秋季関東高校野球茨城県大会準決勝(藤代13-5下妻一、21日・ひたちなか市民)
藤代打線が19安打と爆発した。けん引したのは1番打者の川原翔(2年)だ。全6打席出塁し、5安打3打点の活躍でチームを3年ぶりの関東大会出場へ導いた。1試合5安打は初といい、「率直にうれしい」とはにかんだ。

まずは初回。狙っていた直球をたたき、内野安打で出塁すると、先制のホームを踏んだ。この日はエース新関颯太(同)が連投を考慮し、ベンチスタート。「大会で初めて投げる投手が楽に投げられるように、初回に2、3点欲しかった」と思惑通り先取点を取った。

「これで波に乗った」。右方向を中心に安打を打ち続け、迎えた七回の5打席目は無死満塁の絶好機だった。初球の変化球を見送ると、「真っすぐを狙い撃ちした」。打球は右翼手の頭を越え、フェンスまで転がった。走者一掃となる三塁打となり、一気に勝機を引き寄せた。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う部活動休止期間中は、体重アップを図った。川原は間食におにぎりを食べて約1カ月で3キロ増やし、「打球が遠くに飛ぶようになった」。対策を強化してきた左投手への対応も生きた。外角の球に対してしっかり踏み込み、安打を積み重ねた。

菊地一郎監督(51)は「天才的」と評価する。見据えるのは県大会と関東大会の頂点だ。次も「1番打者としての役割を果たしたい」と、チームを引っ張る覚悟を新たにした。173センチ、71キロ。右投げ左打ち。取手一中出身。

■藤代・菊地一郎監督(51) 束になって戦えた
力強さよりもしつこさや粘り強さが大事であることを選手たちが理解し、謙虚に素直に取り組んできた結果。束になって戦うことができた。

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