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北沢トンネル開通 茨城・常陸太田 県北アクセス向上

開通を祝ってテープカットやくす玉開披が行われた=常陸太田市下高倉町
開通を祝ってテープカットやくす玉開披が行われた=常陸太田市下高倉町


茨城県常陸太田市内の下高倉町から折橋町を結ぶ国道461号の拡幅事業で、「北沢トンネル」(全長1.6キロ)を含む2.3キロ区間が23日に開通した。拡幅やトンネル整備による2車線化で、県北地域の沿岸部と山間部を結ぶ交通アクセスが飛躍的に向上し、生活道路としての利便性向上のほか、広域的な周遊観光や災害時の輸送体制強化につながると期待される。

開通式には国や県、市町村、地元住民の代表者、工事関係者など約70人が出席し、交通安全祈願やテープカット、くす玉開披などを行い、開通を祝うとともに開通後の安全を願った。

式典で、大井川和彦知事は「臨海部と山間部を結ぶ緊急輸送道路としての機能強化、観光地へのアクセス向上が図られ、地域発展に大きく寄与するものと期待している」とあいさつ。宮田達夫常陸太田市長は「市では道路整備の効果が最大限に発揮され、産業経済活動の強化、定住人口の増加や交流人口の拡大で地方創生が図れるよう一層努力していく」と述べた。

同国道は栃木県日光市を起点に、県内の北部地域を東西に横断して高萩市につながる広域的な幹線道路。「北沢峠」を越える同区間は、幅員が狭く屈曲が続く難所で、狭い場所で道幅約2.5メートルと険しい峠道だ。大型車の通行が難しいだけでなく、乗用車の擦れ違いが困難な場所も多く、円滑な交通の支障となっていた。今回の同トンネルを含む2.3キロ区間供用で同事業は完了した。

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