衆院選茨城1区 元前激戦、一騎打ち 福島氏「刷新」、田所氏「安定」
31日投開票の衆院選は、公示後初の週末を迎えた。茨城県内の候補者は23日、秋晴れの下、有権者に支持を訴えた。茨城1区では、無所属元職の福島伸享氏(51)と自民前職の田所嘉徳氏(67)が4度目の顔合わせで初の一騎打ちとなった。政権交代選挙となった2009年以来の小選挙区勝利を狙う福島氏と、連続4回目の当選を目指す田所氏が激しく競り合う中、舌戦を繰り広げた。(届け出順)
■党より人の選択を
福島氏はこの日、筑西市に入り、午前7時からつじ立ち。オレンジ色の三輪バイクに乗って市内を巡り、遊説を重ねた。旧知の県外自治体首長らが応援演説し、会場には県議や市議も姿を見せた。
同市布川のスーパー前にバイクで到着すると、集まった支持者から拍手で迎えられた。安倍、菅政権のコロナ対応を批判し、「政治の刷新なくして(国民は)日本の再生はないと感じたのではないか」と指摘。「党で選ぶ選挙を続けてきたことで、日本の政治の堕落はとどまるところを知らない。政治刷新の第一歩は『党より人物』で選んでいただくこと。全てをさらす覚悟で戦う」と力を込めた。
同市樋口の商店前では、無所属での出馬を踏まえ「相手候補は比例復活の道があっても、私は落選すれば政治生命を失う。巨大な相手、組織との戦いで、大変厳しい」と強調。「既存の政党の枠組みを越え、新しい政治をつくるため命懸けでまい進することを誓う」と声を張った。
午後7時、最後に向かった同市川澄の道の駅グランテラス筑西では屋外で個人演説会に臨み、「スペシャルゲスト」として鳩山由紀夫元首相が登場した。
■厳しい指摘は激励
「田所を再び県都から与党の代議士に上げてください」。田所氏はこの日、大票田の水戸市を遊説し、東部の常澄地区やスーパーなどで声を張り上げた。
田所氏は出馬に向けた記者会見で「自分は法務副大臣も務め、選挙に向けて時間的制約があった」と東京で公務を抱える不利に触れ、「相手候補は十分準備をしているはず。ハンディは否めない」と述べていた。この日も「前回選で野党勢力を合わせると、自分の得票を超えてしまう」と危機感をにじませた。
一方、与党議員の実績として、那珂川氾濫に伴う治水事業や、国道6号酒門町交差点立体化事業などをアピール。「自公連立の安定政権だからできた。この流れを中断させてはならない」と呼び掛けた。
同市下市地区の本町商店街には、参院議員や県議、市議らが駆け付けた。高橋靖水戸市長は「田所候補は国と地方をつなぐ太いパイプ。県都発展のため国会に上げて」と訴えた。
田所氏は演説終了後、接戦が予想される戦いについて「厳しい指摘は激励と受け止めている。さらに支持を伸ばしていきたい。投票日までの1週間、やるしかない」と覚悟を語った。
■党より人の選択を
福島氏はこの日、筑西市に入り、午前7時からつじ立ち。オレンジ色の三輪バイクに乗って市内を巡り、遊説を重ねた。旧知の県外自治体首長らが応援演説し、会場には県議や市議も姿を見せた。
同市布川のスーパー前にバイクで到着すると、集まった支持者から拍手で迎えられた。安倍、菅政権のコロナ対応を批判し、「政治の刷新なくして(国民は)日本の再生はないと感じたのではないか」と指摘。「党で選ぶ選挙を続けてきたことで、日本の政治の堕落はとどまるところを知らない。政治刷新の第一歩は『党より人物』で選んでいただくこと。全てをさらす覚悟で戦う」と力を込めた。
同市樋口の商店前では、無所属での出馬を踏まえ「相手候補は比例復活の道があっても、私は落選すれば政治生命を失う。巨大な相手、組織との戦いで、大変厳しい」と強調。「既存の政党の枠組みを越え、新しい政治をつくるため命懸けでまい進することを誓う」と声を張った。
午後7時、最後に向かった同市川澄の道の駅グランテラス筑西では屋外で個人演説会に臨み、「スペシャルゲスト」として鳩山由紀夫元首相が登場した。
■厳しい指摘は激励
「田所を再び県都から与党の代議士に上げてください」。田所氏はこの日、大票田の水戸市を遊説し、東部の常澄地区やスーパーなどで声を張り上げた。
田所氏は出馬に向けた記者会見で「自分は法務副大臣も務め、選挙に向けて時間的制約があった」と東京で公務を抱える不利に触れ、「相手候補は十分準備をしているはず。ハンディは否めない」と述べていた。この日も「前回選で野党勢力を合わせると、自分の得票を超えてしまう」と危機感をにじませた。
一方、与党議員の実績として、那珂川氾濫に伴う治水事業や、国道6号酒門町交差点立体化事業などをアピール。「自公連立の安定政権だからできた。この流れを中断させてはならない」と呼び掛けた。
同市下市地区の本町商店街には、参院議員や県議、市議らが駆け付けた。高橋靖水戸市長は「田所候補は国と地方をつなぐ太いパイプ。県都発展のため国会に上げて」と訴えた。
田所氏は演説終了後、接戦が予想される戦いについて「厳しい指摘は激励と受け止めている。さらに支持を伸ばしていきたい。投票日までの1週間、やるしかない」と覚悟を語った。