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《連載:衆院選 わたしの一票》(5) 共生社会

飛鳥斗亜さん
飛鳥斗亜さん
大塚拓司さん
大塚拓司さん


■水戸市、大学生 飛鳥斗亜さん(20) 多様性認める社会に
今年5月、LGBTなど性的少数者に対する理解や認知度向上を促すNPO法人「RAINBOW茨城」の新会長に就いた。

LGBTという言葉は、社会に浸透しつつある。それでも、「まだまだ正しい知識で理解はされていない」と感じている。

特に必要と感じているのは、小学校など早い段階での教育環境の充実だ。「あらゆる場面で、今も『男女』が前提。さまざまなセクシュアリティー(性的指向)があることを、子どものうちから知ってほしい」

いじめや差別、偏見に限らず、知識不足から自分の性に対する違和感で悩みを抱えている当事者は多い。「少しでも悩みを解消して、一人でも多くの当事者を救いたい」。多様性を認め合う社会の実現へ、相談や啓発など法人の活動に力を注ぐ。

自らもゲイを公表する。これから本格化する就職活動を控え、不安は募る。「事前に伝えた方が良いのか」「不利にならないか」

マジョリティー(多数派)が何げなく判断できる機会でも、不安や苦痛を伴う。「マイナスをゼロにしたいだけ。みんなと同じ立場で暮らしたい」。少しずつでも、そんな社会の到来を期待している。

■小美玉市 大塚拓司さん(34) 頑張り知ってほしい
高校卒業後の15年間、自宅に引きこもっていた。母親との死別をきっかけに約1年半前から市内の障害者施設に通い、自立に向けた活動をしている。

ずっと人付き合いが苦手だった。話すのが嫌で、相手の目も見られない。中学校では「きもい」と言われいじめられ、高校は友達ができなかった。

「仕事をやり遂げる自信がなく、人間関係も駄目で前に踏み出せなかった」。高校卒業後は一度も職に就かず、一日中家で過ごす日々。心配した母親に連れられ、精神科を受診した。統合失調症と診断され、発達障害も分かった。

「精神科に通うことを変な目で見られないか。周りが怖い」。世間の目がより気になった。

東京パラリンピックは「共生社会の実現」をうたい、感動を生んだ。ただ種目に「精神」はなく、自身にとって遠い存在だ。「精神障害者もパラリンピックに出られればいいと思う」

今は清掃業に就きたいと考え、施設ではモップがけやトイレ掃除に精を出している。

「精神障害の私たちも頑張っている姿を知ってもらいたい」。今回、人生で初めて投票した。(おわり)

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