衆院選茨城3区 葉梨康弘氏 組織的な戦い展開
衆院選茨城3区は自民前職の葉梨康弘氏が、立民の梶岡博樹氏、維新の岸野智康氏の2新人を退け、6回目の当選を果たした。
葉梨氏は、農水、法務副大臣などを務めてきた経歴に加え、地域発展への実績を強調。その上で、「不透明な時代においては安定した政権が必要」と訴え、幅広く支持を得た。今選挙では新型コロナ対策として大規模な集会などは控え、後援会、党支部を中心に組織的な戦いを展開した。推薦を受けた公明からの支持も得て、2新人を引き離した。
梶岡氏は、地元出身の「普通の市民」を強調。野党共闘として共産からも支援を受け、「国民の声が届く政治を」と、政権交代を訴えたが及ばなかった。
岸野氏は県内候補最年少の27歳という若さを前面に、党政策のベーシックインカムによる格差是正と経済の立て直しなどを訴えたが支持は広がらなかった。
■国民のために仕事を
取手市桑原の葉梨康弘氏の選挙事務所では、午後8時すぎ、当選確実が伝わり、集まった支持者や関係者に歓喜の輪が広がった。そのまま当選報告会となり、葉梨氏が姿を現すと、支持者らは一段と大きな拍手で迎えた。葉梨氏は「支援していただいた多くの方々に感謝申し上げる。これまで以上に、この地域、国家、国民のためにしっかり仕事をしていく」と心新たに、決意を述べた。
【略歴】当選6回。元=農林水産副大臣、法務副大臣兼内閣府副大臣、党総務部会長。東京大法学部卒。取手市新町