衆院選茨城4区 梶山弘志氏 実績訴え終始安定
衆院選茨城4区は、自民前職の梶山弘志氏が終始安定した戦いを展開し、維新新人の武藤優子氏と共産新人の大内久美子氏を退け、8回目の当選を決めた。
梶山氏は、7期目で務めた経済産業相や地方創生担当相の実績を強調。自公政権継続の必要性を訴え、新型コロナウイルス対応などに注力するとした上で、「国の政策をしながらも軸足は4区。これまでの経験を生かし、地域の活力のために貢献する」と力を込めた。
党幹事長代行として全国の党候補の応援で地元を離れても、強固な後援会や選挙区の県議、市議らがフル稼働して組織の引き締めと支持拡大に努めた。
武藤氏は「身を切る改革」や最低所得を補償するベーシックインカムの実現など維新の政策を訴えるも浸透しなかった。大内氏は自公政権への批判票の受け皿を目指したが、支持は広がらなかった。
■頂いた意見に全力
梶山弘志氏は党幹事長代行の職務があり、30日夜に東京の党本部に戻った。候補者不在の常陸太田市山下町の選挙事務所には、夕方から支持者が集まりだし、午後8時すぎに「当確」の速報が流れると、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。梶山氏は東京とオンラインで結んだ画面越しに「選挙期間中に皆さんからいろいろなご意見を頂いた。全力で誠実に取り組んでいきたい」と力を込めた。
【略歴】党幹事長代行、党県連会長、当選8回。元=経済産業相、地方創生担当相、国土交通副大臣。日本大法学部卒。常陸太田市山下町