衆院選茨城1区 福島氏、返り咲き 無所属で激戦制す
衆院選茨城1区の無所属元職、福島伸享氏の陣営に当選確実が早々と伝えられると、水戸市見川町の選挙事務所は大きな歓声が沸き上がった。福島氏は「政党や大きな団体の支援を受けない無所属の候補者が、多くの志を同じくする仲間たちの力で国政に送っていただいた。新しい政治の1ページを、茨城県の中で開いた」と話し、支持者らと喜びを分かち合った。
無所属での立候補を表明した6月の記者会見では「政治の枠組みや党派を超え、刷新を願う全ての有権者の思いを受け止める」と覚悟を語った。比例復活の道を捨てた背水の陣だった。
2009年に民主党から出馬し初当選。14年は比例で復活当選し、国会で森友・加計問題などを巡り、当時の安倍晋三首相らを追及して名をはせた。しかし、17年の前回選は小池百合子都知事が結成した希望の党から出馬し、田所氏に約1万8千票差で敗れ、比例復活もならなかった。
落選後4年間は、選挙区内の3万5千軒以上を三輪バイクで訪れ、有権者の声にじっくりと耳を傾けてきた。
自民前職、田所嘉徳氏との対決は4度目。事実上の野党共闘が奏功し、1996年の小選挙区制導入以降、1区では初の一騎打ちを演じることになり、与党に挑戦状をたたきつけた。
公示後は各地を遊説で細やかに歩き、どぶ板選挙を展開した。のぼりには「党より人物」「県都水戸から代議士を」とスローガンを掲げた。投開票前日の街頭演説には、多くの聴衆が集まり熱気に包まれた。マイク納めでは「過去に味わったことのない感覚の選挙だった」と振り返り「大きなうねりが起きつつある」と手応えを語っていた。
18年間の政治活動のつながりに支えられ、「巨大な組織」の壁を打ち破った。野党系統一候補として、中央政界復帰を決めた。来年の参院選も踏まえ、「必ず日本の政治は大きく動くものと確信している。みんなで準備をして、次の戦いに備えたい」と政治刷新に向けて先を見据えた。
無所属での立候補を表明した6月の記者会見では「政治の枠組みや党派を超え、刷新を願う全ての有権者の思いを受け止める」と覚悟を語った。比例復活の道を捨てた背水の陣だった。
2009年に民主党から出馬し初当選。14年は比例で復活当選し、国会で森友・加計問題などを巡り、当時の安倍晋三首相らを追及して名をはせた。しかし、17年の前回選は小池百合子都知事が結成した希望の党から出馬し、田所氏に約1万8千票差で敗れ、比例復活もならなかった。
落選後4年間は、選挙区内の3万5千軒以上を三輪バイクで訪れ、有権者の声にじっくりと耳を傾けてきた。
自民前職、田所嘉徳氏との対決は4度目。事実上の野党共闘が奏功し、1996年の小選挙区制導入以降、1区では初の一騎打ちを演じることになり、与党に挑戦状をたたきつけた。
公示後は各地を遊説で細やかに歩き、どぶ板選挙を展開した。のぼりには「党より人物」「県都水戸から代議士を」とスローガンを掲げた。投開票前日の街頭演説には、多くの聴衆が集まり熱気に包まれた。マイク納めでは「過去に味わったことのない感覚の選挙だった」と振り返り「大きなうねりが起きつつある」と手応えを語っていた。
18年間の政治活動のつながりに支えられ、「巨大な組織」の壁を打ち破った。野党系統一候補として、中央政界復帰を決めた。来年の参院選も踏まえ、「必ず日本の政治は大きく動くものと確信している。みんなで準備をして、次の戦いに備えたい」と政治刷新に向けて先を見据えた。