衆院選 茨城当選11人、国政担う決意胸に 一夜明け本格始動
■駅や街頭、あいさつ回り
衆院選の投開票から一夜明けた1日、茨城県内小選挙区で当選した7人と比例代表で復活当選した4人の計11人が、早朝から駅や街頭に立ち、あいさつ回りなどに忙しく動いた。当選者たちは新たな任期に向けて決意を新たにするとともに、国政を担っていく意気込みを見せていた。
■1区・福島、田所氏
1区で3回目の当選を果たした無所属の福島伸享氏(51)は、午前7時ごろから水戸市千波町の交差点で日課のつじ立ち。支持者から祝福の言葉を掛けられては頭を下げ、「この街と歩んでいく、大衆政治家として生まれ変わった」と気持ちを新たにしていた。
4回目の当選を比例復活で果たした自民の田所嘉徳氏(67)は午前7時半すぎ、水戸市笠原町の県庁近くでつじ立ちし、4期目に向け始動した。「継続して国と地方の懸け橋になれた。ホッとしている。キャリアを生かし、政治を充実させたい」と意欲を示した。
■2区・額賀氏
13選を飾った自民の額賀福志郎氏(77)は、行方市内の事務所で支援者に対応した。「11万票余りの大きな票を頂き、責任を感じている」とした上で、「もうかる農林水産業や脱炭素の工業地帯をつくりたい」と、地域課題に取り組む意欲を見せた。
■3区・葉梨氏
6回目の当選となった自民の葉梨康弘氏(62)は、午前6時半からJR取手駅前であいさつ。三女(18)も駆け付け、通勤者らに「ありがとうございました」と一緒に頭を下げ、感謝を表した。決意も新たに「しっかりやるしかない」と力を込めた。
■4区・梶山氏
当選8回目の自民、梶山弘志氏(66)は、党幹事長代行として、東京・永田町の党本部で奔走した。午前は臨時役員会、午後の岸田文雄総裁の記者会見は司会を務めた。「皆さんに申し上げたことは国会の論戦を通じて実行に移したい」と抱負を述べた。
■5区・浅野、石川氏
再選を小選挙区で果たした国民の浅野哲氏(39)は、午前7時からJR日立駅前に立ち、「2期目もしっかり働かせていただく」などとあいさつ。2時間ほど仮眠を取ったといい、「気を引き締めて日本が抱える課題に全力で取り組んでいく」と話した。
比例復活当選した自民の石川昭政氏(49)は早朝、JR十王駅前でつじ立ち。選挙事務所では訪れる来客に「わざわざありがとうございます」と頭を下げた。「国政に戻り仕事ができるのはうれしい。至らないところを見直し、また一からやりたい」と話した。
■6区・国光、青山氏
再選を果たした自民の国光文乃氏(42)は、JR土浦駅などに立ってあいさつ。午前8時半、つくば市松代の国道交差点で、手を振って謝意を示した。「仕事をしっかりさせていただく。専門性に懸けてコロナを終わらせ、日常に戻したい」と抱負を述べた。
比例復活で再選した立民の青山大人氏(42)は午前7時すぎ、JR荒川沖駅前に立った。通勤客から「良かったですね」と声を掛けられ、頭を下げた。「新たな気持ちになった。地域、国のため恩返しする」と話し、あいさつ回りで各地を巡っていた。
■7区・永岡、中村氏
小選挙区で初当選し6選の自民、永岡桂子氏(67)は、朝から支持者へのあいさつ回りや相次ぐ祝福電話の対応に追われた。「比例復活はないと思って戦った。これまでは自民の小さな灯だった。7区の代表になり、灯がしっかりともった」と表情を引き締めた。
比例復活で15選の立民、中村喜四郎氏(72)は境町の事務所前で、「この経験を無駄にしないように頑張って、国政で恩返しをしていきたい」と語った。主張した「与野党伯仲」は「僅差で与党に肉薄できた。全くの空振りではない」と前向きに捉えていた。