来夏の参院選 郡司元農水相、不出馬へ 立民茨城県連代表
■周囲に意向伝える
立憲民主党茨城県連代表の郡司彰参院議員(71)が来年夏の参院選に立候補しない意向を周囲に伝えていることが13日、分かった。複数の関係者が明らかにした。農林水産大臣や参院副議長を務めた当選4回のベテランの不出馬は、今後の同県連運営に大きな影響を及ぼしそうだ。
郡司氏は1998年の参院選で、連合茨城が「非自民統一候補」として労働界内部での人選を進めて擁立し、当時の民主党公認を受けトップで初当選を果たした。その後も連合茨城を中心に労働界からの全面的な支援を受け、4期連続で当選を重ねてきた。民主党政権下では農林水産大臣を務めたほか、民主党参院議員会長なども歴任、2016年から19年までは参院副議長も務めた。
20年には旧立民と旧国民民主党の合流で誕生した新「立憲民主党」発足に伴い、同党県連の代表に就任。発足後初の国政選挙となった10月31日の衆院選では、国民県連との連携を進めるなど安定的な県連運営のかじを握っていた。
関係者などによると、郡司氏は来夏の参院選に立候補しない意向を示した上で、「進退について、各方面から問い合わせがある」「近いうちに、公の場で態度を明らかにしたい」などと話しているという。近く会見を開くとみられる。
10月の衆院選で立民県連は、県内7選挙区のうち4選挙区に公認候補を擁立。いずれも小選挙区での勝ち上がりはなかったものの、青山大人氏(6区)と中村喜四郎氏(7区)が比例で復活当選を果たした。
郡司氏は衆院選期間中の10月29日に開かれた連合茨城の定期大会に出席した際、あいさつに立ち、連合の支援政党が立民と国民に分かれている状況を踏まえ「来年の参院選はこのような形で戦うのではなく、皆で一緒に戦えるよう私自身も最後の努力をしていく」と語っていた。