皇室への「献上柿」審査 茨城・石岡市八郷の出荷組合
皇室に「献上柿」として届ける茨城県石岡市八郷地区特産の富有(ふゆう)柿の最終審査会が16日、同市柿岡の市中央公民館で開かれた。谷島洋司市長や同市八郷柿振興協議会の上田佳幸会長らが審査員となって、出来栄えの優れた72個を選んだ。
皇室への献上は、同振興協議会を構成するJAやさと柿部会、十三塚、マル園の3出荷組合が交代で受け持っている。今年の当番は同部会で、猫崎道雄さん、永井邦公さん、久保田勝弘さんの3人が生産を担当した。
この日は、既に2次の審査を経た210個をテーブルに並べ、審査員9人が色や形の良さなどをさらに吟味した。上田会長は「天候不順で栽培が難しかった中で、大変努力してこれだけの柿をそろえていただいた」と生産者の苦労をねぎらった。
市によると、八郷地区から皇室への富有柿献上は1955年から続いている。天皇、皇后両陛下と皇嗣秋篠宮さまに贈るが、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、宮内庁などに直接出向くことは控え、昨年に続き、宅配便で17日に発送する。