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筑波山 遭難事故備え、防災ヘリで救助訓練

筑波山上空で防災ヘリを使った救助訓練を行う県防災航空隊員ら
筑波山上空で防災ヘリを使った救助訓練を行う県防災航空隊員ら


筑波山での登山事故に備えようと、茨城県警つくば警察署(岩坂博署長)、つくば北消防署(山田勝署長)、県防災航空隊(桜井慶信隊長)は3日、筑波山山腹にある筑波スカイライン風返し第3駐車場で山岳救助訓練を行った。計30人が参加し、救助の注意点などを確認しながら、担架での搬送や防災ヘリを使った訓練に励んだ。

担架搬送訓練では、山中での活動を想定し、階段を利用。声を掛け合って周囲の状況を確かめながら、要救助者役の人を乗せた担架を運んだ。

防災ヘリに要救助者をつり上げる訓練も実施。航空隊員が担架と共に、上空約30メートルに待機するヘリまで上昇。警察署員や消防署員は地上から誘導ロープを引っ張って支えた。

同警察署によると、昨年、筑波山での登山中の事故件数は10件で負傷者は4人だった。今年は11月末時点で14件となり、負傷者も11人に増加。背景には、昨年は新型コロナウイルスの影響で登山客が減少していたことや、今年の緊急事態宣言解除と紅葉シーズンが重なったことなどがあるとみられる。

訓練を終え、岩坂署長は「筑波山で遭難者が出た場合は消防などとの緊密な連携が必要になる。訓練を生かして、連携した救助ができるようにしたい」と話した。



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