山歩き里ある記 篭岩(常陸大宮市・大子町)

展望台からの眺望
展望台からの眺望


渓流の岩場や鎖場の急登が続き、ちょっとスリリングな山登りとなる。壁面に大小の岩窟(がんくつ)が並ぶ篭岩(かごいわ)は眺めも良く、大きな岩窟には十六羅漢の石仏が置かれている。
奥久慈男体山の南側に連なる切り立った山々の一角、湯沢峡にそびえ立つ岩壁は、凝灰岩が長年の風雨によってえぐられ、ちょうど籠の目のように見えることから篭岩の名が付いたという。近くにはこの一角とは別に篭岩山(標高501メートル)がある。
篭岩へは、北富田地区の奥久慈パノラマラインから民家脇の湯沢川沿いを登っていく。10分ほどで不動滝となる。鳥居の向こうで水しぶきを上げて岩壁を落ちる滝は、なかなかの迫力だ。
滝沿いの鎖場を一気に登ると滝上流部に出る。そこから先は沢の岩場だ。足を滑らさないよう注意が必要だが、沢歩きの雰囲気を味わえる場所でもある。
岩がゴロゴロとある沢沿いのコースが終わると、再び急登となる。鎖やロープに助けられながらの一気の登りだ。登り詰めた所に岩窟があり、そこから先が篭岩となる。
切り立った岩場にえぐられたように並ぶ幾つもの岩穴。人が踏み入ることのできる大きな岩窟には、お釈迦(しゃか)様と16体の石仏が並ぶ。近郷の人たちが寄進したものだという。眺めは良く、少し進むと展望台も設けられており、周辺の山々や山村の風景を望むことができる。
(2013/ 09/ 07 付け 一部抜粋) 



最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース