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茨城・龍ケ崎市長選で初当選した萩原勇さん 次世代にまちつなぐ

龍ケ崎市長選で初当選した萩原勇さん
龍ケ崎市長選で初当選した萩原勇さん


「暗雲から光明が差した。一緒に新しい龍ケ崎をつくっていきましょう」

萩原勇(はぎわらいさむ)さんが茨城県龍ケ崎市長選で初当選を決めて発した第一声。意気込みを語る口調に情熱がこもる。どこかいかめしかった表情は、3歳のまな娘が花束を手渡し笑顔に変えた。勝利は、わが子にささげる大きな贈り物になったことだろう。

県議当選4回。11月に任期途中で降りて市長選に臨んだ。自身を駆り立てたのは、ひとえに「辞めてでも現状を何とかしたい」との思いだ。

今春に発覚した官製談合防止法違反事件に、故郷の危機を嗅ぎ取った。市民との信頼関係を結び直す-。己にこんな使命を課し、「身近な政治」を実現したいと願う。

「生意気な若造」を自認する。だが、周囲への感謝は忘れない。それらを印象づけたのは告示日の出陣式だ。「国や県と連携が取れるのは私だけだ」と豪語する一方で、大勢の支援者や同志の県議らの姿に不意に目が潤んだ。言葉も途切れがちになった。有希夫人(31)は「みんなが応援してくれることにうるっときたのでしょうか。仲間を大切にしている人だから」と推し量る。

「次世代につながるまち」を築くと誓う。家族を含む理解者への恩返しであり、龍ケ崎に暮らす人々との約束でもあるはずだ。

家族は妻と1男1女、愛犬2匹。羽原町。46歳。



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