新型コロナ 茨城県内感染急拡大58人 オミクロン株新たに4人

茨城県と水戸市は7日、県内で新型コロナウイルス感染者が新たに計58人確認されたと発表した。1日当たりの新規感染者が50人を超えるのは昨年9月24日以来、105日ぶり。感染者の累計は2万4612人。また、これまでの感染者のうち新たに4人が「オミクロン株」陽性と判明し、同株確認の累計は5人となった。首都圏などに続き、県内でも感染急拡大の傾向を見せ始めた。
県によると、直近7日間を平均した県内の1日当たりの新規感染者数は17.5人で、前週比11.6倍。県内の新規感染者は今月4日に約3カ月ぶりに2桁に達し10人となり、5日は16人、6日は34人と年明けから増加した。
県の調べでは、4?7日に発表された県内の新規感染者のうち7割強はワクチン2回接種済みだった。再拡大について県は、年末年始の帰省など人の移動が増えたことに加え、オミクロン株の流行が背景にあるとみている。7日発表の新規感染者のうち、稲敷市内の高齢者福祉施設では80?90代の入所者4人と職員1人の感染が判明。陽性者は計5人となり、施設内でクラスター(感染者集団)発生の可能性がある。
新たにオミクロン株陽性と分かった4人は、県内在住の20?40代の男女各2人。いずれも海外渡航歴はなく、今月上旬に感染判明していた。うち2人は濃厚接触者として感染が分かり、残る2人は市中感染とみられる。
ほかに、これまでの感染者のうち新たに4人が回復し、県内の退院・退所などは累計2万3878人。
また、バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)茨城ロボッツは7日、選手2人の新型コロナ感染を発表した。2、3両日に対戦したA東京の選手1人の陽性判定を受け、5日に実施した抗原検査ではともに陰性だったが、6日のPCR検査で陽性と判明した。
つくば市は7日、公立保育所の職員2人の感染を発表。ともに6日に感染が確認された同保育所職員の濃厚接触者。
■茨城県内の感染状況
新規感染者 58人(累計2万4612人)
死者累計 220人
現在の入院患者 44人(重症0人)
退院・退所等累計 2万3878人
(茨城県・水戸市発表、7日午後10時現在)