招福願い羽根突き 新年の門出を祝う 水戸八幡宮、稲は「豊作」
羽根突きを通じて今年1年の除災招福を祈願する新春恒例の「はねつき・破魔弓神事」が10日、水戸市八幡町の水戸八幡宮(田所清敬宮司)で開かれた。多くの参拝者が見守る中、稲の豊凶を占う羽根突きや伝統的な武術の奉納が実施され、新年の門出を祝った。同宮、水戸人形組合主催、茨城新聞社後援。
神事では、宮司が邪気払いの矢を放ち、日立市の切り絵作家、竹蓋(たけふた)年男さんが揮毫(きごう)した大羽子板が奉納された。女性神職と巫女(みこ)が稲の豊凶を占う年占羽根突きは「稲作は全般的に豊作。中稲(なかて)の稲が豊作」と出た。
同神事は昨年、新型コロナの影響で一般参加の羽根突きなどが取りやめとなった。今年はコロナ禍になる前とほぼ同内容に戻り、一般参加の「はねつき大会」や「弓大会」も開かれた。
「はねつき大会」に夫婦で参加した茨城町、上田和則さん(62)と典子さん(64)は「孫4人が健やかに育ってほしい」と願って羽根を突き合い、新年のスタートを切った。
神事に先立ち、茨城新聞茨城文芸欄で募集した「はねつき俳句」の表彰が実施され、最優秀賞の沖山政子さん(つくば市)ら受賞者に賞状などが贈られた。