茨城・水戸とひたちなか 湊大橋上り2車線完成 渋滞解消や避難機能強化
国道245号の一部で那珂川に架かる湊大橋(水戸市小泉町-ひたちなか市関戸)の上り2車線が完成し、17日に開通した。周辺の中央分離帯などの工事が残っているため、当面、上下線とも外側車線のみを利用。3月末までに4車線での供用を目指す。
橋の長さは401メートルで、上下線の全幅は25メートル。それぞれ、幅3・5メートルの歩道も設けられている。
整備は、水戸市小泉町とひたちなか市部田野の間を4車線化する県の国道245号那珂湊拡幅事業(全長4・8キロ、総事業費約154億円)の一環。2000年度に着手し、本年度完了予定。20年度までに大半を終えており、橋など一部が残るのみとなっていた。
新たな橋は12年度に旧橋の脇に下り線を設けて暫定2車線で供用開始。13年度から旧橋を撤去し、上り線の工事を進めていた。
同日、橋の水戸市側で関係者13人が参加して交通安全祈願式を実施。県水戸土木事務所の羽成英臣所長は「慢性的な渋滞の解消が期待され、自然災害や原子力災害時の避難道路としての機能も強化される」と開通の意義を強調した。
高橋靖水戸市長は「開通はひたちなかとの連携を強化する上で重要。市民生活の利便性も向上する」、大谷明ひたちなか市長も「那珂湊おさかな市場など地元観光地への人の往来が増える。地元のさらなる活性化に期待したい」とあいさつした。テープカットなどの後、式典参加者が車に分乗して通り初めを行った。