北茨城市の「応援大使」 石井さん、トリルさんに委嘱状


茨城県北茨城市は同市にゆかりがあり、さまざまな分野で活躍する人に市の魅力を発信してもらう「ふるさと応援大使」を創設した。今月、アーティストの石井竜也さん(62)と音楽プロデューサーのトリル・ダイナスティさん(29)=本名非公表=に豊田稔市長から委嘱状が手渡された。
大使は文化や芸術、スポーツ、芸能といった分野で活躍している同市出身などの人に市の魅力を広く発信してもらうため創設した。
石井さんは同市大津町出身で、歌手や芸術家として活躍。委嘱状交付式は9日、石井さんが同市成人式にサプライズ登場したのに合わせて行われた。石井さんは「(ライブなどで)日本中を回った時は北茨城のことを話すようにしている」といい、「岡倉天心が日本美術院を建ててくれた芸術文化の街だから、新しいものがどんどん立ち上がってほしい」と市の将来に期待した。
トリルさんは同市中郷町出身で、制作した楽曲を歌手に提供するプロデューサー。米国人ラッパー、リル・ダークさんのために手掛けた曲を含むアルバムが昨年、音楽チャート「ビルボード」の一部門で首位を獲得した。13日に市役所で委嘱状を交付されたトリルさんは「ヒップホップが大切にする『地元への還元』を具現化して活動していけることに喜びを感じている」と語った。
大使について豊田市長は「北茨城のリーダーとなって力添えをいただければ、こんなにうれしいことはない」と述べた。