新型コロナ「まん延防止」 競技大会、延期・中止に 茨城県内小中高 修学旅行も影響
茨城県内の新型コロナウイルス感染急拡大で政府の「まん延防止等重点措置」が27日から2月20日まで適用されるのに伴い、小中高生の各種競技大会や修学旅行の中止・延期が決まり始めている。県教委は県内大会について原則、延期か中止の判断をするよう要請し、修学旅行は旅行先が重点措置区域の場合に延期か中止にするよう求めた。
県教委などによると、1月から2月20日までに開催される予定の競技は約30大会あり、少なくとも6大会が中止、3大会が延期を決めた。このうち全国など上位大会につながる県大会は、今月27、28日に予定していた高校男女の弓道冬季大会が中止となった。24、25日に実施予定だった剣道の県高校新人大会兼全国選抜大会予選は延期となった。
県内で上位大会につながる大会や全国・関東大会を実施する場合は、全参加者の陰性を確認するよう要請しており、当該の多くの大会が開催か中止・延期の検討に入っている。22~24日に既に開催されたソフトテニスの関東高校選抜大会は、抗原検査による陰性確認を行った。
修学旅行も次々と中止や延期が決定。県教委によると、1月中に県外への修学旅行を予定していた県立高14校のうち、6校が中止、8校が延期とした。いずれも2年生で、来年度は進学や就職の決定に向けた時期になるため、延期するにも期間に限度がある。県教委の担当者は「場合によっては、行き先や内容を変えるといった判断も必要になってくる」と話す。
修学旅行について小中学校では、笠間市の中学1校が1月から3月に、つくば市の小学校3校が2月から3月に延期した。3月に京都や北陸への旅行を予定していた水戸市の中学3校(いずれも3年生)は、2月中旬までに中止か延期を判断する。
水戸市の3校は当初、昨年5月に実施予定だったが、コロナの影響で変更を余儀なくされ、最終的に今年3月の実施にずれ込んでいた。卒業が迫る中、水戸市教委の担当者は「ギリギリまで待ってあげたい」と生徒たちを思いやっていた。