茨城県つくばみらい市は28日、市立学校などでの新型コロナウイルス感染者確認により濃厚接触者と判定された児童生徒らを対象に、感染の有無を調べる「抗原検査キット」を配布すると発表した。検査により、同居家族の行動制限緩和に役立ててもらうことが狙い。

配布対象は、市立小中学校、幼稚園、特別支援学校、保育所の児童生徒・園児と希望する職員。学校を通じて配布する。市は20日に抗原検査キット3800個を確保した。

市健康増進課によると、濃厚接触者の同居家族には、国の基準による行動制限はない。ただ、勤務先から出勤を控えるなどの指示を受けている場合があることから、児童生徒の陰性結果を示すことで、制限緩和を支援したいとしている。市の担当者は「社会経済活動を維持するためにも(検査キットを)役立ててほしい」と呼び掛けている。