茨城・高萩市長選 現職の大部氏が無投票で再選
任期満了に伴う茨城県高萩市長選は30日告示され、2期目を目指す無所属で現職の大部勝規氏(63)=自民高萩支部、公明、国民推薦=以外に立候補の届け出がなく、無投票で大部氏の再選が決まった。無投票は2014年以来8年ぶり。
大部氏は昨年8月、「(前回市長選の)公約は9割達成できた」とした一方、新型コロナウイルス対策のほか「始めた事業の中には道半ばのこともある」と、再選を目指す意向を表明。昨秋には同市下手綱に選挙事務所を構え、市政報告会を開くなど支持固めを図った。
1期目の実績としてごみ処理施設の整備を進めたことや企業誘致、公共交通の充実、観光振興事業といった項目を挙げ、市民に支持を訴えた。
公約には高萩協同病院への医師確保支援▽小中学校・幼稚園の適正配置▽道路インフラの整備▽体験型観光の推進-などを掲げた。
告示日の30日は午前9時半すぎ、新型コロナウイルス感染拡大防止のため関係者のみで出陣式を行い、選挙カーで市内をくまなく遊説。午後4時55分、事務所に戻った。
同5時に無投票当選の知らせが入ると、駆け付けた支持者が大きな拍手で祝福した。大部氏は「市民の豊かな暮らしを必ず実現するため、もっと勉強する。高萩市の持続可能なまちづくりをさらに進めていきたい」と抱負を語った。
【大部勝規(おおぶ・かつのり)氏の略歴】
当選2回。市社会福祉協議会長、全国山村振興連盟理事・県支部長。元=市職員、旧市住宅公社職員。駒沢大卒。上手綱。