現職橋本氏が無投票3選果たす 茨城・境町長選
任期満了に伴う茨城県境町長選は1日告示され、無所属で現職の橋本正裕氏(46)=自民境支部、同県第七選挙区支部、公明県本部推薦=以外に立候補の届け出がなく、無投票で橋本氏の3回目の当選が決まった。無投票は、橋本氏が初当選した2014年以来8年ぶり。
橋本氏は、昨年11月に出馬表明。財政健全化や人口減少対策など「2期8年の公約を9割以上達成した」とし、町の借金のさらなる削減のほか、「子育て支援や教育などの政策を前に進めたい」と述べた。
18年の前回は、無投票の予想を反し急きょ選挙戦となったが圧勝。今回も後援会青年部が中心となって活動を支え、町内の約90団体が推薦・支持した。倉持功町議会議長を筆頭に、町議全員が推薦するなど万全の態勢で選挙に備えた。
「総仕上げ」とする3期目の公約は、町の財政健全化▽小児科医院や企業の誘致▽人口減少対策-など。
告示日の1日は、午前9時ごろ、新型コロナウイルス感染防止のため、関係者のみで出発式を行い、その後、選挙カーで町内全域をくまなく回った。
桜田義孝元五輪相や片山さつき元地方創生担当相なども駆け付ける中、午後5時すぎに無投票当選の一報が入ると、支持者らから大きな拍手が送られた。橋本氏は「町の財政健全化や少子高齢化対策などを引き続きやっていく。新型コロナへの対応をしっかりしながら経済を回していきたい」と抱負を語った。
【橋本正裕(はしもと・まさひろ)氏の略歴】
当選3回。不動産会社専務。自民党境支部名誉顧問。元=境青年会議所理事長、町職員、町議4回当選、町議会議長。明治大大学院修了。境町。