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新型コロナ 梅まつり開幕延期 水戸・つくば 市民「残念」、主催者「万全の準備」

偕楽園の梅を見る家族連れ=水戸市常磐町
偕楽園の梅を見る家族連れ=水戸市常磐町
早咲きの品種が咲き始めた偕楽園=水戸市常磐町
早咲きの品種が咲き始めた偕楽園=水戸市常磐町


茨城県の水戸市とつくば市は1日、今月開幕を予定していた「水戸の梅まつり」「筑波山梅まつり」の開幕を延期するとそれぞれ発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で、政府のまん延防止等重点措置が県に20日まで適用されたのを受けた対応。2年連続の開幕延期となり、主催者側は感染縮小後の開幕に向け「万全の準備をしていく」と誓った。市民からは「残念」との声が漏れた。

■まん延防止考慮
水戸の梅まつりは11日から3月21日の39日間、偕楽園や弘道館を会場に予定していた。実行委はガイドラインに基づき、同措置の適用期間は原則開催しないとしており、今後は全国的な感染状況などを見ながら開催時期を判断する。

予定行事のうち、初日の偕楽園花火大会は3月5日に集約。偕楽園開園180年を記念した特別行事「歴代水戸の梅むすめ・梅大使の集い」は、県外にいる関係者の移動を考慮し中止とした。

まつりは2020年、コロナの感染拡大に伴い3月以降の主要イベントが中止となった。21年も県独自の緊急事態宣言を受け、当初予定より2週間ほど遅れて開幕した。

偕楽園はこの日、梅の花の多くがつぼみの状態で、早咲きの品種が咲き始めていた。同園を訪れた水戸市の会社員、朝妻大地さん(25)は「水戸に来て3年目。まだまつりに行ったことがなかった。今年は行きたかった。残念だが仕方ない」と肩を落とした。

実行委の加藤高蔵会長は「今年こそ予定通り開催できると信じて準備を進めてきた。感染予防対策を徹底し、安心して楽しんでいただけるよう万全の準備をしていく」、高橋靖市長は「感染が急拡大する中、市民をはじめ、まつりに関わる全ての皆さまの安全安心を最優先した」とそれぞれコメントを発表した。

■感染状況を注視
つくば市は1日、12日から3月13日までの日程で予定していた「筑波山梅まつり」の開幕延期を発表した。まつりを共催する市観光推進課の担当者は「開催の準備を進めつつ、感染状況を注視したい」と話した。

市はまん延防止措置解除後の今月21日からの開催を目指し、準備を進めている。市内で感染拡大が続いているのも延期の理由で、正式な開催日やイベント実施は「市内の感染状況も見て判断したい」(同課)としている。梅の見頃を過ぎる3月下旬ごろまで措置が延期された場合は、開花状況を勘案し、まつり自体が中止になる可能性もあるという。

筑波山の旅館「筑波山江戸屋」(同市筑波)では、まつりに合わせた宿泊プランを用意するなど準備に入っていた。吉岡美奈取締役(46)は、予約キャンセルや日帰り客が少なくなるなどコロナの影響を受けているといい、「残念だが仕方ない」と冷静に受け止めていた。

まつりはコロナ流行前の19年に約19万人が来場していた。21年は開催を2週間延期し、セレモニーや一部イベントを取りやめ、来場者は約7万5千人だった。



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