新型コロナ まん延防止延長 茨城の繁華街、嘆きの週末 収入減、住民交流懸念も

コロナ禍前の週末は活気があった居酒屋の立ち並ぶ通り。人通りが途絶えていた=18日午後7時半ごろ、土浦市桜町
コロナ禍前の週末は活気があった居酒屋の立ち並ぶ通り。人通りが途絶えていた=18日午後7時半ごろ、土浦市桜町
■諦めや不満の声

新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置について、政府は18日、茨城県など17道府県の期限を来月6日まで延長することを決めた。県民からは「仕方ない」と冷静に受け止める意見が出る一方、飲食店関係者からは「またか」「落胆した」と不満の声も聞かれた。

■暗闇

18日午後6時、稲敷市の江戸崎商店街は店舗のシャッターが下ろされ、真っ暗になった。

割烹(かっぽう)「川波美」の店主、山岡孝夫さん(66)は「飲み会の予約がほとんどキャンセルになった」と、まん延防止措置の影響にため息をついた。

これまでも予約のキャンセルが相次ぎ、客足は遠のいていた。昨年7月、いったん店を閉めた。「店に誰も来ない日が続き、心が疲れてしまった」。収入も以前の5分の1ほどに激減した。

それでも常連客に励まされ、昨年末に営業を再開した。仕入れた食材を無駄にしないため、完全予約制にしている。「1人でも料理を食べたいと言ってくれる人がいる限り、店を続けていきたい」と意気込む。

■半減

「正直に言って落胆している」。つくば市下広岡にある飲食店「煮こみ食堂まるしば」の柴田高之店長(49)は肩を落とした。店はコロナ感染が急拡大した1月末から客足が半分近くまで落ち込んだ。これまで好調だったテークアウトの注文も伸び悩んでいるといい、「(売り上げを)補い切れなくなってきた」と吐露する。

県内指折りの繁華街、土浦市桜町は、週末の夜を迎えても明かりのついていない店が目立った。同市の製造業、男性(45)は「午後9時を回ると真っ暗。人通りも前に比べ少なくて寂しい」と嘆く。

まん延防止適用に伴い開幕を延期していた「筑波山梅まつり」は、「改めて開催時期を検討する」(つくば市の担当者)事態となっている。当初は21日の開幕を目指していたが、市内の感染状況が落ち着いていないこともあり、「感染状況の推移を見守りながら判断する」(同)としている。

■辛抱

「飲食店だけでなくアパレル業界も相当打撃を受けている」。常総市で婦人服店「ロコレディ」を営む羽富都史彰社長(62)は窮状を訴える。コロナ前に比べ売り上げは5割ほど減少。店舗2階のカフェは約8割ダウンした。まん延防止延長については「仕方がない」と語り、「辛抱して一日でも早く経済を動かしてほしい」と望む。

羽富社長は、長期化するコロナ禍で商店街への人出が減り、地域住民の交流が失われていることも懸念する。「たわいないことを話せる機会が減った。経済だけでなく、住民交流の場の創出も重要な課題だ」と強調した。

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