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さくらロードレース中止 茨城・日立、3年連続 新型コロナ「第6波」先行き見通せず

2019年4月に開催された日立さくらロードレース
2019年4月に開催された日立さくらロードレース


サクラの下を駆け抜ける茨城県日立市の春の風物詩、日立さくらロードレース(茨城新聞社など主催)について、同レース実行委員会(会長・小川春樹市長)は21日、今春の大会を中止すると発表した。4月3日開催を予定していたが、新型コロナウイルス「第6波」の先行きが見通せず、万全の感染対策は困難と判断した。平和通りをメイン会場とする日立さくらまつりの中止も21日、発表された。ロードレース、さくらまつりの中止は3年連続となる。

22回目となる今春の大会を巡っては、同レース実行委が1月5日、混雑回避に向け、種目を「ハーフマラソン」「10キロ」の二つに絞り、出場者も高校生以上の各1500人に制限して実施すると発表した。だが、感染の急拡大を踏まえ、申し込み受付を今月中旬以降に延期していた。

新規感染者数が高止まりし、今後の状況も不透明であるため、同実行委は中止せざるを得ないとの考えで一致。出場者や観覧者などの感染対策に加え、「約1300人の運営スタッフの確保も難しく、協力を得る必要がある医療機関の負担につながる」(市教委スポーツ振興課)として、見送りが妥当と判断した。

さくらまつりは例年、4月1日から約2週間にわたって開催。JR日立駅と国道6号を結ぶ平和通りで開かれる日立風流物の公開などのメイン行事は4月2、3日を予定し、実行委員会(会長・秋山光伯市観光物産協会長)が協議を続けてきたが、感染状況から中止を決めた。ライトアップを含め、全てのイベントを取りやめる。

小川市長は「両イベントが3年連続の中止となり、誠に残念。安心して笑顔で集うことができる日を取り戻せるよう努力していく」とのコメントを出した。



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