次の記事:常磐道で速度違反、身代わり出頭させる レーサーら逮捕

新型コロナ 茨城・常陸太田に大規模会場 ワクチン3回目接種 県、計5日間臨時開設

臨時会見する大井川和彦知事
臨時会見する大井川和彦知事


茨城県内で新型コロナウイルス感染の死者が急増していることを受け、大井川和彦知事は24日に臨時記者会見し、高齢者への3回目ワクチン接種を加速するため、県北地域対象の大規模接種会場を常陸太田市に臨時開設するなど接種体制を拡充すると発表した。既に開設中の5カ所の大規模会場でも、接種率が低調な市町村向けに「高齢者特別枠」を設ける。薬局と連携し飲み薬を早く処方する体制づくりも急ぐ。

県によると、今月に入り県内では48人(24日時点)の死亡が報告され、うち9割は70代以上だった。一方、2回目のワクチン接種から6カ月が過ぎた高齢者の3回目接種率は62%(23日時点)にとどまる。

接種率が低調な理由について、大井川知事は「ファイザー(製のワクチン)を待つ人が多く、予約のキャンセルも増えている」と説明。自宅療養中の死亡や、入院後短期間で亡くなる例もあり「デルタ株にはなかった急変事例が出ている。高齢者は、可能な限り前倒し接種を」と呼び掛けた。

県北での臨時の大規模接種会場は常陸太田市民交流センターに設置し、今月26~28日と3月5、6両日の計5日間開設する。時間は午前10時半~午後6時。県北6市町の65歳以上を対象に、1日400人の接種を見込む。

水戸、牛久、つくば、古河、神栖の5市に開設している大規模接種会場では、本来は月曜日で休みの28日に臨時運営し、接種率の低い20市町村の高齢者接種を受け入れる。使うのはモデルナ製で、予約は市町村を通じて行う。

また、既設の大規模5会場は3月から、定休日なしで毎日開設し、時間も午前10時から午後8時までに延長する。これにより1日当たりの接種能力(5会場合計)は約3千人から約4300人に増える。

飲み薬については、軽症者にも使える米メルクの「モルヌピラビル」は在庫量が1カ所につき最大3人分と限られているため、薬局と連携して院外処方を推進する。医療機関に在庫がない場合でも、薬局からスムーズに患者に配送できるようにする。

最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース