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東日本大震災11年 「安らかに眠って」北茨城・遺族ら献花

東日本大震災から11年となり、追悼式で献花する遺族の渡辺修さん=11日午後、北茨城市大津町の五浦岬公園
東日本大震災から11年となり、追悼式で献花する遺族の渡辺修さん=11日午後、北茨城市大津町の五浦岬公園


東日本大震災は11日、2011年3月の発生から11年となった。遺族らは午後2時46分の発生時刻に合わせて黙とうした。「強い気持ちで生きていく」。犠牲者に鎮魂の祈りをささげ、復興を誓った。東京電力福島第1原発事故などにより、全国で約3万8千人が今も避難生活を続ける。

5人が亡くなり、1人が行方不明の茨城県北茨城市では11日、発生時刻にサイレンが鳴り響き、防災行政無線で黙とうが呼び掛けられた。

五浦岬公園(同市大津町)の展望慰霊塔前で追悼式典が行われ、豊田稔市長や市職員、市議、消防団員ら約70人が出席。慰霊塔の鐘が高らかに鳴る中、黙とうをささげ、献花台に花を手向けた。

豊田市長は「われわれはこれからも安心安全のまちづくりをしなければならない。人生の残された期間、精いっぱいこの命を懸けるつもりだ」と誓い、犠牲者に弔意を示した。

父親の渡辺正雄さん=当時(67)=を津波で亡くした長男の修さん(51)も出席し、父親の冥福を祈った。正雄さんを思い、「安らかに眠ってほしい。家族のことは心配しないでほしい」と語った。

当時を「津波なんか来るはずないと思っていた」と振り返り、「10年以上過ぎた時だからこそ、大切な家族を守っていつまでも過ごせるよう備えておいてほしい」と人々の防災意識向上を願った。



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