茨城・下妻市長に菊池氏 再選、14年以来の無投票
茨城県下妻市長選は20日告示され、無所属の現職、菊池博氏(59)=公明県本部推薦=以外に立候補の届け出がなく、菊池氏が無投票で2回目の当選を果たした。同市長選の無投票は前々回の2014年以来。
市長選を巡っては、昨年12月に菊池氏が立候補の意向を表明。続いて同月に、無所属新人の市議、須藤豊次氏(63)が出馬表明したが、翌1月に健康上の理由により辞退。無投票の流れに傾いた。
菊池氏は旧千代川村議、下妻市議を経て、前回18年の市長選で現職を破り、初当選した。1期目の実績として、大規模屋外プール施設「砂沼サンビーチ」の方向性決定やビアスパークしもつまの民間委託、しもつま鯨工業団地への大手企業誘致などを挙げ、市政継続を強調。主な公約の重点政策として、ICT(情報通信技術)教育の拡大や高齢者世帯等への支援、公民連携の強化などを掲げた。
菊池氏は告示日の20日は午前9時、同市本城町の事務所前で出発式を行い、その後、市内各地を選挙カーで回り市民に支持を訴えた。午後5時、無投票当選の知らせが入りアナウンスされると、大勢の支持者から拍手が沸き起こった。
あいさつで菊池氏は「一つ一つの積み重ねが今回の無投票につながったと思う。私の4年間の行動を見ていてください。下妻市にとって、素晴らしいまちづくりをすることをお約束する」と決意を示した。最後に、大井川和彦知事や国会議員、県議、首長らと共に万歳三唱して当選を祝った。
【菊池博(きくちひろし)氏の略歴】
当選2回。下妻地方広域事務組合管理者、霞ケ浦用水土地改良区理事長。元税理士法人報徳事務所職員。旧千代川村議当選1回、下妻市議当選3回。中央大卒。鎌庭