茨城・下妻市長に無投票再選 菊池博さん 変化恐れず夢へ動く
「4年前に初当選して、がむしゃらに突っ走ってきた。大きな課題も一つ一つ解決して一定の方向性を付けた。4年間は短い。自分の夢を、市民の夢をかなえていきたい」。菊池博(きくちひろし)さんは無投票再選の喜びをかみしめつつ、2期目に向けはや仕事モード全開だ。
昨年12月、出馬表明した定例市議会で、砂沼サンビーチ跡地や古沢・袋畑地区の新たな工業団地整備計画などを踏まえ「まだ途中の段階。種をまき、やっと芽が出始めた」と強調。変化を恐れず、アクションを起こし、先を見据えて取り組んだ4年間の市政運営に自信を見せた。
市長就任後、自身の民間勤めの経験から「スピード感」を課題解決のキーワードに挙げ、職員にもその意識付けを求め数々の行政課題と向き合った。しもつま鯨工業団地がその好例で、造成完了から約1年半で米化粧品大手など3社の誘致がスピード決定し、成果を上げた。
1期目途中からコロナ禍に見舞われ、型通りにいかない難しいかじ取りが続く。そんな中でも「従来の方針踏襲は現状維持どころかマイナスで、新しい道は開けない」という信念に立ち、言葉と行動両面でリーダーシップを発揮している。
座右の銘は農政家・二宮尊徳の教えという「積小為大」。息抜きは愛犬との散歩で毎朝40~50分歩く。フィナンシャルプランナーの資格を持つ。息子2人は独立し、妻と娘の3人暮らし。鎌庭。59歳。