新型コロナウイルスに感染し、茨城県内で3月中に死亡が報告された89人のうち、3回目のワクチン接種を終えた人は2割弱だったことが4日、県のまとめで分かった。また、県と水戸市は、県内で感染者が新たに1424人確認されたと発表した。県内の累計感染者は11万8822人。

県によると、月別の死者数は前月を26人上回り、過去最多を更新。3月中に報告された死者のうち、ワクチン未接種者は3割を超えた。

年代別では、70歳以上の高齢者が9割に上り、このうち最も多かったのが80代の37人。次いで90歳以上が25人、70代が17人だった。ワクチン接種歴は「無し(未接種)」が27人で30.3%を占めた半面、「3回」は17人で19.1%にとどまった。「2回」は24人、「1回」は2人。

基礎疾患があったのは72人。疾患の種類別(複数回答)では「高血圧」40人、「心疾患」22人だった。

県によると、この日の1日当たりの感染者数は1211.1人で、前週比112.1%。経路不明の感染者は609人だった。死者の報告はなく、累計死者数は380人で変わらない。

陽性者は43市町村で確認され、居住地別ではつくば市が150人で最多。年代別では10歳未満が297人で最も多かった。

■茨城県内の感染状況
新規感染者　1424人(累計11万8822人)
死者累計　380人
入院患者　187人(重症4人)
退院・退所等累計　10万8990人
(茨城県・水戸市発表、4日午後10時現在)