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日本画家・一色さん 日本家屋、ギャラリーに 茨城・牛久 作品彩る和の雰囲気

ギャラリー「一乃望」で個展を開いた日本画家の一色直彦さん=牛久市新地町
ギャラリー「一乃望」で個展を開いた日本画家の一色直彦さん=牛久市新地町
日本家屋を利用して整備されたギャラリー=牛久市新地町
日本家屋を利用して整備されたギャラリー=牛久市新地町


日本画家の一色直彦さん(55)が、茨城県牛久市新地町の日本家屋をギャラリー「一乃望(いちのぼう)」として整備した。彫刻家の父邦彦さん(86)が所有していた家屋で、約35年前に石岡市内から同所に移築したもの。3日まで、直彦さんの個展が開かれ、来場者は昔ながらの家屋の雰囲気を感じながら、絵画に見入った。

家屋は元は酒屋で、木造2階建ての2階部分を平屋として移設した。これまでお茶の教室などを開催していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響などもあり、使われなくなっていた。活用につなげようと、内壁の一部を展示用に塗り替えたり、照明を新たに設置したりして、ギャラリーとして整備した。

今後は、展覧会などの開催時のみオープンする予定で、季節ごとの個展や、貸し展示場として活用する考え。直彦さんは「作品などの展示場所として利用したいという人がいれば貸し出したい」と話した。

個展は、3月26、27、4月2、3日の計4日間開催。季節に合わせ、桜や花を描いた日本画など21点を展示。ボタンや藤の花、ツバキ、月下美人などを描いた作品が並んだ。このうち「月夜の舞」は、月夜のシダレザクラとチョウを描いた幻想的な作品。縦65.2センチメートル、横91センチメートルで、削って切り抜いた杉の板に、岩絵具と金粉を使って描いた。

夫婦で訪れた同市刈谷町、橋本彊さん(76)と茂子さん(70)は「落ち着いた雰囲気の中で素晴らしい作品を見られてよかった」と話した。



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