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《解説》茨城・鹿嶋市長に田口氏 洋上風力で雇用創出を

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茨城県鹿嶋市長選は、前県議の田口伸一氏(54)が無投票で初当選を果たした。同市長選の無投票当選は2002年以来20年ぶりとなった。

田口氏は昨年12月、現職の引退表明を受けて県議からの転身を決意。無投票当選は県議3期の実績が認められた格好だ。ただ、有権者がまちの将来を選択する機会が失われたともいえ、市民からは「本来は選挙になるべきだった」との声も。このため、就任後はまず有権者の多様な声に耳を傾け、必要に応じて従来施策の変更に取り組む柔軟な姿勢が求められる。

新型コロナウイルスで打撃を受ける市内経済の活性化も急務だ。屋台骨を支えてきた日本製鉄が高炉1基の休止を発表する一方、鹿島港外港地区が洋上風力発電施設の基地港湾に指定され、鹿島開発とともに発展してきた市は大きな転換期を迎えている。

市勢の維持・発展のため、高炉休止の影響を減らし、洋上風力発電産業を呼び込み、市内で新たな雇用をどこまで創出できるか。トップに課せられた責務は大きい。

中でも、2050年カーボンニュートラル実現の鍵を握る洋上風力発電については、先行者利益を得るためにも国・県との連携強化が必須だ。県議時代に培った人脈を生かし、他地域のライバルに先んじた施策が展開できるか。新市長の手腕が期待される。



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