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第74回春季関東地区高校野球茨城県大会2回戦【戦評】鹿島学園 ― 霞ヶ浦

鹿島学園にサヨナラ勝ちし、喜び合う霞ケ浦ナイン=ノーブルホーム水戸
鹿島学園にサヨナラ勝ちし、喜び合う霞ケ浦ナイン=ノーブルホーム水戸


■霞ケ浦・菅谷が決勝打

【評】霞ケ浦がサヨナラで鹿島学園を下した。先制を許した直後の五回2死一、二塁から日渡の中越え2点二塁打で逆転した。その後九回に追い付かれたが、その裏に2死満塁の好機をつくり、菅谷が中前適時打を放ち、試合に終止符を打った。

鹿島学園は最終回、代打で出場した3人の連打で同点としたが、最後は力尽きた。

■選手一丸、鹿島学園破る

霞ケ浦がチーム力の高さを見せ、昨夏の覇者・鹿島学園にサヨナラ勝ちした。病気のため、高橋祐二監督(62)が不在の中、指揮を執った大高直人監督代行(38)は「監督に成長した姿を見てもらおうと、すごく気持ちの入った試合だった」と感慨深げに語った。

監督不在でも、チームの士気が下がることはなかった。日渡騰輝主将(3年)の「監督にいい報告ができるよう、全員で戦った」という言葉通り、持ち味の粘り強さを存分に発揮した。

1点を追う五回、日渡主将が2死一、二塁から逆転の中越え適時二塁打を放ち、チームを勢いづかせた。六回からはエースの山田大河(同)が満を持して登板。「エースのプライドを見せたかった」と、力強い直球を軸とした投球で相手打線を翻弄(ほんろう)した。

同点に追い付かれた直後の九回は、先頭の新保玖和(くお)(2年)が中越え二塁打で出塁。その後、四球などで2死満塁とすると、5番菅谷冴樹(さえき)(同)が甘いスライダーにしぶとく食らいつき、二塁手の横を抜く殊勲の適時中前打を放った。菅谷は「監督が不在になる直前、『思い切っていけ』と言われていた。監督の言葉を体現できたと思う」と充実の表情で語った。

試合後、大高監督代行は「夏へ向けての大きな1勝になった」と手応えを感じつつ、「監督の思いに応えられるよう、1試合ずつ必死に戦っていく」と前を見据えた。

◇ノーブルホーム水戸=第2試合
▽2回戦
鹿島学園 000010001│2
霞ケ浦  000020001x│3

(鹿)小池一、須藤、青野、野口-高久
(霞)木村、山田-日渡

▽二塁打 羽鳥(鹿)日渡、山田、新保(霞)
▽暴投 木村(霞)
▽ボーク 小池一(鹿)
▽試合時間 2時間36分
▽審判 冨永、平沢、辻岡、井坂




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