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茨城・高萩の愛テックファーム 新鮮ベビーリーフ出荷 複数種同時栽培

ベビーリーフの栽培を本格化した愛テックファームの水耕栽培施設=高萩市秋山
ベビーリーフの栽培を本格化した愛テックファームの水耕栽培施設=高萩市秋山


■根付きで店頭へ
リーフレタスなどの水耕栽培を手掛ける農業法人、愛テックファーム(茨城県高萩市秋山、中野光雄社長)は、ベビーリーフの栽培を本格的に始めた。栽培に使ったスポンジ付きのまま根をカットせず店頭に並べるため、従来品よりも鮮度を維持することができる。自動販売機による試験販売で消費者の反応を見た上で商品化した。

同法人は1月、約5千平方メートルのハウスのうち約300平方メートルをベビーリーフのエリアとし、栽培を本格化。3月には面積を2倍に増やし、現在は1日千パック(3千株)を生産。県内を中心としたスーパーに出荷している。

従来品は1種類ずつ別々に栽培したベビーリーフを寄せ集めてパック詰めするが、同社はミズナやカラシナ、ターサイなど約10種類の野菜の種を独自に配合し、一つのスポンジで同時に栽培。パック詰めの効率化を図った。

同社は昨年4月、レタスなどの自動販売機を同市秋山の栽培施設近くに設置し、収穫したばかりの野菜を消費者に直接販売してきた。ベビーリーフも置き、売れ行きを見たり消費者から直接話を聞いたりして反応を確かめた。

同社の松本剣取締役事業統括は、自動販売機での試験販売を通じて「鮮度にこだわったベビーリーフが消費者に受け入れられることが分かった」と語る。鮮度を維持することで「ベビーリーフの本来の香りを楽しんでもらえる。栄養素も損なわない」という。

同社は今後ハウスを新設して栽培面積をさらに拡大し、関東圏のスーパーにも販路を広げる予定だ。



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