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チーム一丸、そば打ち 茨城・太田西山高、全国大会へ 愛好家が指導 苦手克服へ練習励む

「そば打ち甲子園」に向けて練習に励む太田西山高の3年生=常陸太田市新宿町
「そば打ち甲子園」に向けて練習に励む太田西山高の3年生=常陸太田市新宿町


茨城県立太田西山高校(常陸太田市新宿町、谷津勉校長)の3年生5人が、今夏に東京で開催予定の全国高校生そば打ち選手権大会「そば打ち甲子園」への初出場に向けて練習に励んでいる。大会は、そばの食文化継承と手打ちそばの発展・普及を目的に、全国の高校生がそば打ちの技術を競う。生徒たちは「常陸秋そば」発祥の地として知られる同市にある高校として、全国の舞台での活躍を目指す。

同大会は日本麺類業団体連合会(東京)が2011年から開催。大会を通して全国の高校生が交流する機会としても企画された。

同校では昨年夏、市常陸秋そば協議会(多賀野弘泰会長)から同大会への出場の打診を受けて、参加希望の生徒を募集。当時の2年生5人が手を挙げ、昨年10月下旬に練習に入った。

コロナ禍の影響で思うように練習日が確保できなかったが、今年2月中旬まで放課後に、そば愛好者の団体「いばらき蕎麦(そば)の会」(同市下宮河内町)のメンバーから指導を受けてきた。

大会は事前登録制で、6月中旬に出場が正式決定する。

4月27日には3年に進級して初めての練習が行われ、4人が参加。習ってきた工程を思い出し、力加減やタイミングなどを指導者に確認しながら、2カ月以上の練習のブランクを埋めていった。指導者は生徒たちの進行に合わせて丁寧にアドバイスしていた。

広木梓爽さん(17)は「回数を重ね、体が覚えてきて楽しくなった。(水と空気を追い出す)菊練りが難しい。出場できたら自分たちらしいそば打ちをしたい」と意気込む。阿部琴乃さん(17)は「切るのが最初はバラバラの太さだったが、そろってきたので楽しい。練習で苦手なところを克服して楽しみたい」と話した。

指導する同蕎麦の会の根本凱晟さん(76)は「手順が分かって慣れてきたが、もう少し。(そば粉全体に水を行き渡らせる)水回しなどがポイントになる。チーム戦で交代でやる難しさもあるので、一丸となって頑張ってほしい」とエールを送る。

競技はそば粉800グラム、小麦粉200グラムの計1キロを40分間で仕上げる。今大会は個人戦は実施せず、4人一組の団体戦のみで、水回し、練り、のし、切りの全工程を4分ごとに交代で行う。衛生面や準備、片付けも含めて総合的に審査される。

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