茨城・霞ケ浦の遊覧船 事故想定し救助訓練 心肺蘇生や迅速通報

遊覧船からの乗客転落を想定した訓練で救助者の心肺蘇生をする消防隊員たち=土浦市の霞ケ浦沖
遊覧船からの乗客転落を想定した訓練で救助者の心肺蘇生をする消防隊員たち=土浦市の霞ケ浦沖
霞ケ浦の遊覧船からの乗客転落や火災発生を想定した訓練が23日、茨城県土浦市川口の霞ケ浦の土浦港周辺で開かれ、約40人が事故発生時の救助対応を確認した。消防や警察と連携し、乗員が心肺蘇生や迅速な通報に当たった。遊覧船は年間100回の小学生向け乗船体験があるといい、主催者は「安全を第一に運航する」と事故防止を誓っていた。

訓練は遊覧船「ホワイトアイリス号」(定員88人)を運航するラクスマリーナ(同所)が、県警土浦警察署や市消防本部、県、市などと合同で実施した。新型コロナウイルス感染拡大で中断していたものの、北海道・知床の遊覧船沈没事故を受け、3年ぶりに開いた。

訓練は、沖合で乗客の小学生が遊覧船の甲板から水中に転落したという想定。人形を使い、転落者を見つけると乗員がすぐ笛を吹いて知らせ、船を緊急停止して救助した。乗員は転落者を引き上げた後、心肺蘇生を試み、消防隊員に引き継いだ。船は港に戻り、転落者を救急車で運んだ。船から出火したとの想定で消火訓練も行われた。

小学生を対象とした霞ケ浦の湖上体験スクールは、年間約100回に及ぶ。同社は6月、子ども用ライフジャケット30着を新たに配備し、安全性をさらに高めるという。

同社の高野利夫専務は「乗員は全員が心肺蘇生法を学んでいる。子どもや一般乗客の安全安心のため、訓練を生かしていきたい」と語った。

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