田植え体験、食育学ぶ 茨城・那珂 保育士目指す学生ら
茨城県那珂市東木倉の茨城女子短期大学保育科の学生が2日、県立水戸農業高校(同所)内にある水田で田植え体験学習を行った。保育士を希望する学生35人と生徒5人が参加し、手足を泥だらけにしながら、丁寧に苗を植えていった。
同短大の田植え体験は今年が初めて。保育実習の一環として、田植えを通して食育や農業の楽しさを学ぶことを目的に、必修科目「子どもの食と栄養」受講生を対象に実施することにした。
この日は、約2千平方メートルの水田に、同校農業科の生徒が種から育てたコシヒカリの苗を植えた。学生たちは靴を脱いで田んぼに入り、ぬかるむ足元に苦戦し汗を流しながら作業。9月には稲刈りを予定し、約750キロの収穫を見込んでいる。
同短大2年の中山紗帆さん(19)は「将来、子どもたちに、どのようにお米が作られているのかを伝えられれば」と笑顔で話した。同短大の非常勤講師、北爪菜穂子さん(53)は「素晴らしい学習環境の中で体験を通して、食の大切さなどを学んでもらいたい」と話した。