次の記事:ハイエース大量窃盗 110台超、容疑で4人逮捕 被害1億円 茨城県警など合同捜査班 

コロナ後遺症 茨城・笠間に精神症状外来 こころの医療センター 県、7月から1年間

茨城県庁=水戸市笠原町
茨城県庁=水戸市笠原町


新型コロナウイルス感染による罹患(りかん)後症状(後遺症)への診療を巡り、茨城県は14日、県立こころの医療センター(笠間市)に精神症状へ対応する「罹患後症状外来」を設置する。開設期間は7月から1年間を予定する。県によると、新型コロナ感染罹患後の精神症状に特化した専用外来は全国で初めてという。

対象は新型コロナ感染による罹患後症状のうち、倦怠(けんたい)感や抑うつ、不安など診療が困難な精神症状を抱える患者。1年間の期間限定で専用外来を開設し、初めての受診は火曜の午後3~4時と水曜の午前10~11時に応じる。かかりつけ医からの紹介状が必要で、希望すれば複数回の治療にも対応する。

同センターでは磁気共鳴画像装置(MRI)や血液検査などを通し、症状が新型コロナ感染によるものか、感染症以外を要因とする精神疾患であるかを分けて判断し、それぞれ対応する。治療方針を決定した上で、かかりつけ医や同センター以外の罹患後症状外来へ逆紹介する。

厚生労働省の専門家会議によると、感染者患者の約3割で罹患後症状の確認が報告されている。こうした中で、県は医師会と連携し、呼吸器内科や耳鼻咽喉科など県内52の医療機関に罹患後症状外来を開設。地域のかかりつけ医などで経過観察や対症療法などを行っても改善しない場合に、紹介状を持った上で専門的な治療を実施している。

県医師会によると、罹患後症状外来への受診者は、3月22日から5月11日までに計188人。主な症状として、咳(せき)や頭痛、不眠、うつ症状、食欲不振、倦怠感などが報告されている。



最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース