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衆院新区割り案 茨城5市の分割解消 水戸、笠間、小美玉、常陸大宮、下妻



■旧内原・友部・岩間⇨1区 旧玉里⇨2区 旧御前山⇨4区 旧下妻⇨7区
衆院選挙区画定審議会(区割り審)は16日、茨城県を含む小選挙区の新たな区割り案を岸田文雄首相に勧告した。同じ市内で複数の選挙区にまたがる県内5市について、分割が解消された。現在2区の旧内原町(水戸市)、旧友部町(笠間市)、旧岩間町(同)を全て1区に編入。1区の旧御前山村(常陸大宮市)を4区に、1区の旧下妻市(下妻市)を7区に、6区の旧玉里村(小美玉市)を2区とした。

県内では、水戸、笠間、常陸大宮、小美玉、下妻の5市で「平成の大合併」以降、同じ市でありながら旧市町村ごとに小選挙区が分かれている。

区割り案では、1区と2区に分かれている水戸市と笠間市が1区に。1区と7区に分かれている下妻市が7区に。1区と4区に分かれている常陸大宮市が4区に。2区と6区に分かれている小美玉市を2区としている。県内では最大規模の区割り変更となり、分割自治体がなくなる。

分割解消により、合併後の新市の一体性確保や選挙事務のミス防止・効率化などが期待される。一方、候補者側は、地盤再編や候補者調整などの対応を迫られる可能性もある。

区割り審は2月、区割りの作成方針を決め、1票の格差が2倍を超えたり、飛び地となったりする一部を除き、区市町村は分割しないのが原則と明記。県市町村課は、区割りの改定方針案を県内全44市町村に照会して意見集約し、区割り審に提出していた。

県内5市の改正に伴う人口移動について、2020年国勢調査結果を基に見ると、水戸市を含む1区は約46万7千人から2万8千人増の49万5千人。2区は約41万人から5万6千人減の35万4千人。4区は約3千人増の31万1千人。6区は約7千人減の53万4千人。7区は現行の約35万人から3万2千人増え38万2千人となる。3区と5区は変動がない。

改正後の県内全7区の人口を比較すると、最も多い1区と最も少ない5区の差は、18万7600人から21万6千人に広がることになる。

茨城県では1994年、抽選区制に代わって小選挙区制の導入に伴い、3選挙区から7選挙区に分割され、定数は12から7に減った。以降、区割りが見直されたのは2013年の1回で、4区の東海村が5区に編入された。

【衆院選茨城小選挙区・区割り改定案】
市町村    現    新
・水戸市   1区・2区⇒1区
・笠間市   1区・2区⇒1区
・小美玉市  2区・6区⇒2区
・常陸大宮市 1区・4区⇒4区
・下妻市   1区・7区⇒7区



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