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伝統つなぐ中田植 茨城・大子の近津神社

夏至の日に苗を植えるお田植祭「中田植」=大子町下野宮
夏至の日に苗を植えるお田植祭「中田植」=大子町下野宮


夏至の日に田植えをして豊作を願う、800年以上続く茨城県大子町の伝統行事「近津神社の中田植(ちゅうだうえ)」が21日、同町下野宮の同神社神田であった。新型コロナ対策で境内の祭りや竹灯籠を飾る前夜祭は中止。神事と田植えのみを簡素に行い、伝統をつないだ。

田植えをしたのは、いつもは早乙女の手植えを先導する「田植歌保存会」の会員ら女性6人。昨年と同様、そろいの手拭いに農作業着姿で横一列に苗を植えていった。旧暦で夏至は「五月中」に当たり、中田植の名称は夏至の日に由来する。祭りは農繁期の大事な休日だった。

田植えを終えた小滝とし子さんは「手植えを経験できたことで、お米に対する感謝の気持ちが一層高まった」と話した。同保存会の菊池洋治会長は「伝統文化を毎年続けていくことが大事。来年こそは祭りを開きたい」と望んだ。

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