高校野球茨城大会展望 明秀日立がV筆頭 他シードも実力十分


7月9日開幕の第104回全国高校野球選手権茨城大会の組み合わせ抽選会が22日、水戸市のザ・ヒロサワ・シティ会館(県民文化センター)で行われ、昨年より3チーム多い出場93チーム(96校)の対戦カードが決まった。
春夏連続甲子園を目指す明秀日立が優勝候補の筆頭だ。つくば秀英、土浦日大、水戸商のAシード勢に加え、連覇を狙う鹿島学園、好投手がそろう霞ケ浦、常総学院などが追いかける展開になりそうだ。
Aシードごとのブロックごとに分けて見ると、明秀日立のブロックは、やはり明秀日立の総合力の高さが抜けている。強力打線が持ち味で、どこからでも得点が狙え、投げても安定感が光るエース右腕猪俣の存在が頼もしい。140キロに迫る直球を投げる左腕石川も控えており、穴は少ない。前年覇者の鹿島学園も甲子園経験者が主力に残り、実力は上位だ。強打の日立一や、伝統校・竜ケ崎一も侮れない。
春に躍進し、勢いをつなげたいつくば秀英は甲子園初出場を目指す。総合力の高い常磐大高や、最速140キロ超の投手4人をそろえる霞ケ浦など実力校が入り、激戦は必至。水戸啓明や東洋大牛久、下妻二なども勝負強い。68年ぶりの甲子園を狙う水戸一も上位進出をもくろむ。
土浦日大は攻守にそつがない。山田、河野の二枚看板が踏ん張れば、3年ぶりの甲子園が見えてくる。ただ、試合巧者の常総学院や、エース左腕・新関を軸に実力のある藤代、強打の下妻一といった実力校もチャンスをうかがう。初出場の日本ウェルネスの戦いぶりにも注目だ。
古豪・水戸商は絶対的エース平山がチームの大黒柱だ。春季県大会8強のつくば国際は手堅い野球で上位を目指す。水城は主将でエースの大塚柊哉を中心とした堅守が持ち味。ノーシードの岩瀬日大は自慢の強打で波乱を起こしたい。
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