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参院選茨城選挙区立候補者の横顔(改選数2)

菊池政也さん、堂込麻紀子さん、佐々木里加さん、丹羽茂之さん、加藤明良さん、村田大地さん、大内久美子さん、仲村渠哲勝さん(左上から下へ届け出順)
菊池政也さん、堂込麻紀子さん、佐々木里加さん、丹羽茂之さん、加藤明良さん、村田大地さん、大内久美子さん、仲村渠哲勝さん(左上から下へ届け出順)


参院選は22日公示され、茨城選挙区(改選数2)に新人8人が立候補した。7月10日の投開票に向け、舌戦を繰り広げる候補者の横顔を紹介する。(届け出順)

■菊池政也(きくちまさや)さん 諸派・新 37 未来に不安感じ決意

「息子が暮らしていく未来に不安を感じた。いま立ち上がり、日本を変えるために動かなければ一生後悔する」。妻に宿った新たな命に使命感を燃やし、政治挑戦を決意した。

野菜種子の9割が海外輸入とし「輸入が止まったら日本は飢える」と指摘。日本の品種の種子は国内で生産することが「食の安全保障」につながると考える。郷土愛を育む教育が必要だとして、「海外資本の脅威に対し、自分の土地、企業を売らない意識を醸成することが未来の日本を支える力になる」と訴える。

政治思想が一番合っていると、政治団体「参政党」の公認候補に応募。街頭演説の動画などを参考にした「党員投票」で選ばれた。

常陸太田市で祖父から続く工務店の3代目棟梁(とうりょう)、2級建築士。家の設計はまず堅牢(けんろう)性、メンテナンス性を求め、政治も「(国や国民が)弱っていくような政策はしたくない」。県内外の住宅建築に携わり、有名建築家やアーティストとも連携。展覧会で公開後、水戸市内の神社に奉納された新作茶室は、棟梁として責任を担った。

「空間の生かし方や造形美に興味を引かれる」と、生け花をたしなむ。草月流1級。「なせば成る」の思いを胸に選挙戦に臨む。妻、両親、祖母と4人暮らし。常陸太田市東連地町。

■堂込麻紀子(どうごみまきこ)さん 無所属・新 46 働く人や生活者目線

「地域を回ると、『安定した職に就けない』『収入が安定しない』という声が多く聞こえる」

これまで長く務めてきた組合役員としての経験を生かし、働く人や生活者の目線に立った雇用や働き方、賃金格差を重視した政策を打ち出す。目の前の課題として挙げる物価上昇には、新たな法整備や補償など経済対策の必要性も説く。

大学まで地元で学び、小売業のジャスコ(現イオンリテール)に入社。婦人服担当などを経て、労働組合の専従として職場環境の改善を支えてきた。海外担当時代は、同社のカンボジア進出を機に、現地で少なかった「労使協調型」の組合立ち上げにも貢献した。

政治家への道は「考えていなかった」。昨年秋、執行委員をしていた連合茨城から背中を押され、「働く仲間の役に立てるなら」と決意した。立憲民主、国民民主両党の推薦を受け、次の大きなステージに挑戦する。

「リードするというより、みんなで一緒に考えて解決するタイプ」と、自らを分析する。多くの意見を聞きながら問題の要因を探っていく姿勢は、組合活動を通して培った。

趣味は食べ歩きと、人と話すこと。「どちらも、コロナ禍で思うようにできていないのが、つらいんです」。阿見町曙。

■佐々木里加(ささきりか)さん 維新・新 55 思いの強い地で挑戦

「知識によって、人は考えることも感じることも違ってくる」。教育が平等に受けられることの重要性を強調し、日本全体の教育無償化を掲げる。

美術大の教員として教育に関わる中、経済的事情で大学を辞めた学生、入学を諦めた人の存在に心を痛めた。ほかにベーシックインカム(最低所得保障)などを訴える。

東京都育ち。東京芸大大学院の研究生だった時代、取手市に住んだ。偕楽園、千波湖、袋田の滝、牛久大仏などを挙げ、「良いものがたくさんあるのに、他県にひけらかさないのが素晴らしい」と県民性を分析。「人も温かい」と語り、茨城選挙区に思い入れを強くする。

美術作家としては、さまざまな素材を使って「脳」を表現してきた。「心は脳にある」との考えで、心を具現化している。

女流画家協会では、代表を務めた2019年まで役員として活動。集団の中で仕事をする喜び、寄与する喜びを感じ、「もっと大きな集団の中で、喜んでもらえることをしたい」と政治を志した。国政挑戦は2度目。選挙は人々と交流し、意見に傾聴できる機会とも捉える。

カラオケが好きで、1人でも行く。曲目は幅広く、「アニソンは結構歌う」。取手市宮和田。

■丹羽茂之(にわしげゆき)さん N党・新 30 政治に若者の関心を

「若い自分が政治の舞台に出ていかないと、この国は絶対変わらない」。5月に30歳となり、被選挙権を得たのを機にNHK党の審査に応募。公認候補となり、初めての選挙戦に挑む。

常陸太田市出身。日体大体育学部を卒業後、警視庁を経て、現在は服飾関係の販売員を務める。政治への興味は薄かったが「国民一人一人が生きづらい社会になっていると感じていた」。その中で「権力に忖度(そんたく)しない」とするNHK党の姿勢に共感した。

党方針に従い、受信料を支払った人だけがNHKを視聴できるスクランブル放送の実現を公約に掲げる。受信料については「無理に支払わなくていいと(有権者に)伝えたい」とする。

一方で「政治に対する若者の関心を引き寄せたい」との思いを強くする。国会議員は年配者が多く、「若者にとって投票したい人がいない」と指摘。18歳投票権に続き、被選挙権の引き下げを訴える。

魅力度ランキング最下位の茨城県について、「広報活動が弱い」と指摘。交流サイト(SNS)を積極的に利用し、インターネット上で影響力を持つインフルエンサーなど若者に訴えるべきと提言する。

趣味はスポーツ観戦。「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」が座右の銘。東京都練馬区在住。

■加藤明良(かとうあきよし)さん 自民・新 54 原点は「地域を歩く」

「とにかく地域を歩くことが原点。議会活動の仕事は、閉会中にどれだけ地域を回って人の話を聴くかだと思っている」。国会議員秘書、県議と豊富な政治経験を経て、初めて国政に挑戦する。

水戸市議や県議、水戸市長を務めた父、浩一氏の長男。小学生の時から政治家の背中を見て育った。1986年、台風で那珂川が氾濫。被災地を駆け回り、率先して土のうを積んでいた姿が今も鮮明だ。「行政と民意のはざまを埋めるのが政治の仕事」。父の教えが胸に刻まれている。

大学卒業後、リゾート開発会社で1年半ほど勤めた後、政治の世界に足を踏み入れた。縁戚の参院議員(当時)、狩野安氏の秘書として永田町で働く中、「地元を良くしたい」と県議に。県議当時は「仲間たちと熱を上げて作った」という家庭教育支援条例の制定など、県民に寄り添う政治を心がけてきた。

県議会の先輩や仲間に支えられて目指す国会。「コロナ禍、ウクライナ情勢。国会の議論の中でどうやって解消していくか。政治の最前線で安心安全、命の大切さを訴えたい」

趣味は自転車、ランニング、フェンシング。「自転車に乗ると、車では見えないものが見えてくる」。妻と長男、長女のほか、愛犬と暮らす。水戸市愛宕町。

■村田大地(むらただいち)さん N党・新 45 地方から国変えたい

高校を卒業後、家業のガソリンスタンドの経営に携わり、昨年からはパン店を営む。青年会議所理事長や消防団長などを務め、地域のために汗を流してきた。「地元で培った経験を生かしたい」と政治未経験ながら国政に挑む。

祖父と父が町会議員だったため「いずれ同じ道を」という周囲の声に、若い頃は反発した。葛藤する中で進路を決定付けたのが、オンライン政経塾を主宰する堀江貴文氏との出会いだった。「堀江さんから『やってみないと、何も生まれない』と諭され、本気で政治家を志した」

NHK党からの出馬は、党首の立花孝志氏が堀江氏と深いつながりがあることと、社会の古い考えを打破しようとする立花氏の政治姿勢に共感したから。

地方創生を強く訴え、DX化の推進、連邦制の導入、教育改革などを公約に掲げる。「地方創生とは、地方から日本を変えていくということ。今後は生き残る地方と、そうでない地方が必ず出てくる。生まれ育った茨城が生き残れるよう、できる限りの努力をしていきたい」と力を込める。

趣味はゴルフ。「プレーを通じて人柄が出るのが面白い」。本は幅広く読み、特に哲学書「サピエンス全史」を愛読する。両親、妻、2人の子どもと6人暮らし。笠間市旭町。

■大内久美子(おおうちくみこ)さん 共産・新 72 政策提言へ意欲十分

「政治を変えられるか、今まで以上に大事な選挙」。水戸市議と県議を合わせて約40年務め、地方議員として豊富な実績と経験を持つ。「6年間、しっかりと政策が提言できる。参議院は非常にやりがいがある」と、5度目の国政挑戦に意欲を燃やす。

中学時代、両親が共働きでも苦しい生活を体験。「働く人が安心して暮らせる社会をつくりたい」と考えた。茨城大養護教諭養成所を卒業後、女性団体がつくった無認可の乳児保育室に勤務。補助を求めて水戸市と交渉したのが、政治に関わるきっかけとなった。

「母と子の願いを市政に」をスローガンに掲げ、25歳で市議選に初当選。学童保育の立ち上げをはじめ、子育て環境の改善や福祉の充実に尽力した。3人の育児に取り組みながらPTA役員などを兼務。「皆と同じ生活を営み、それをより良くしたい」との思いが共感を広げてきた。

19歳の時、反戦デモに参加した際に勧められて入党。戦争反対への立場は、今も一貫して変わらない。「弱者や命を守りたいとする思いは人一倍」。共産党関係者たちの信頼も厚い。

趣味は読書で、現在読んでいるのは「同志少女よ、敵を撃て」。登山や映画鑑賞もサークル仲間と一緒に楽しむ。夫と2人暮らし。水戸市堀町。

■仲村渠哲勝(なかんだかりてつまさ)さん 無所属・新 80 琉球処分の不当訴え

「琉球処分は不当である。沖縄は大和人(やまとんちゅう)に奪われた」。この主張を周知するとともに「琉球独立」を訴えるため、初めて選挙に立候補した。琉球処分とは、明治政府が琉球王国に廃藩置県を求め、沖縄県を設置した19世紀後半の政治過程のことだ。

ロシアのウクライナ侵攻で、侵略を認める日本人はいないと前置きし、「それならば琉球侵略、奪取も認められない。沖縄は武器もなかった」と強調。戦後、沖縄の日本復帰は間違いだったとし、「当時の沖縄の人は、アメリカの支配から逃れたら何とかなるという感じだった」と振り返る。

沖縄で高校時代まで過ごし、関西大哲学科に入学。早稲田大に編入・卒業後、ドイツ留学などを経て最後は東洋大大学院を修了し「趣味は勉強」と笑う。高校卒業後、英語学校に通い「勉強の面白さを知った」。

社会人としては、いわき明星大で助教授や教授を務め、ドイツ語を教えた。自宅のある取手市から、車で通勤していたという。

東海第2原発の再稼働は「論外」、沖縄の米軍基地立地は「反対」。過去に日本を飛び出た経験を踏まえ、「最終的には(国境のない)世界連邦をつくるべき。小さな地球の中で争っていても意味がない」と理想を説く。妻と2人暮らし。取手市戸頭。

■政見放送日程

県選管は参院選茨城選挙区の政見放送の日時を発表した。28日から順次開始する。放送日時と候補者の順番は次の通り。(敬称略)

■テレビ
【NHK総合】
30日午後4時5~32分 仲村渠哲勝、菊池政也、加藤明良、佐々木里加、村田大地
7月1日午後4時5~26分 大内久美子、丹羽茂之、堂込麻紀子
4日午前7時30~57分 仲村渠哲勝、菊池政也、加藤明良、佐々木里加、村田大地
5日午前7時30~51分 大内久美子、丹羽茂之、堂込麻紀子

【フジテレビ】
7月4日午前4時5~55分 加藤明良、丹羽茂之、堂込麻紀子、菊池政也、村田大地、大内久美子、仲村渠哲勝、佐々木里加

■ラジオ
【NHK第1】
28日午前10時5~32分 仲村渠哲勝、菊池政也、加藤明良、佐々木里加、村田大地
29日午前10時5~26分 大内久美子、丹羽茂之、堂込麻紀子
7月6日午後7時30~57分 仲村渠哲勝、菊池政也、加藤明良、佐々木里加、村田大地
7日午後7時30~51分 大内久美子、丹羽茂之、堂込麻紀子

【茨城放送】
29日午後10~11時 菊池政也、仲村渠哲勝、大内久美子、堂込麻紀子、村田大地、丹羽茂之、加藤明良、佐々木里加
7月1日午後10~11時 菊池政也、仲村渠哲勝、大内久美子、堂込麻紀子、村田大地、丹羽茂之、加藤明良、佐々木里加
4日 菊池政也、仲村渠哲勝、大内久美子、堂込麻紀子、村田大地、丹羽茂之、加藤明良、佐々木里加



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