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茨城・かすみがうら市長選立候補者の横顔(届け出順)

宮嶋謙氏、古橋智樹氏、久松公生氏、金子敏明氏(右から届け出順)
宮嶋謙氏、古橋智樹氏、久松公生氏、金子敏明氏(右から届け出順)


任期満了に伴う茨城県かすみがうら市長選が3日告示され、いずれも無所属新人の宮嶋謙氏(58)、古橋智樹氏(51)、久松公生氏(54)、金子敏明氏(33)が立候補した。4人の横顔を紹介する。

■市民の声聞く政治に 宮嶋謙(みやじまけん)氏(58) 元市議 無新
「今のしがらみ、なれ合い、一部の人が得をする市政はもう終わりにしたい。市民本位、市民の声を聞く政治に変えないといけない」。現在の市政からの転換を前面に出す。

大学中退後、都内の出版社を経て結婚を機にかすみがうら市に居住。牧場の仕事に専念し、現在は1500頭を肥育する。

義父の光昭・元市長の後を受けて政治の世界を志し、2015年の市議選で初当選。前回市長選に出馬し苦杯をなめたが、市議2期目を辞して再挑戦した。

「まちづくりに向けてその時々に最善のことをやってきた」と市民の思いを受け止め、議員として政策を提言。地域の意見や困り事を聞くはがきを配り、毎年多くの要望を受け取り実現に奔走した。定期的に政治報告の個人通信を発行し、配布している。選挙も組織型でなく「一人一人とのつながりを再確認すること。新しいスタートにすること」を重視する。

「市民の声を聞くまちにする」が政治の原点。座右の銘は「情熱」。趣味はドキュメンタリー中心の読書。義父母、妻、子ども2人と6人暮らし。坂。

■まちづくり改革断行 古橋智樹(ふるはしともき)氏(51) 元市議 無新
「秩序なき政治を律し、改革に取り組まないといけない」。立候補への思いを率直に言い表す。

複合交流拠点施設の計画の経緯を巡り、現市政について「市民目線から程遠いと指摘がある。市民説明会が後付けで行われるなど、市民が蚊帳の外に置かれる状況は問題では」と疑問を呈する。

市議当選4回。議会では積極的に質問に立ち、与党ながら「市民目線になるようにただしてきた」と自負する。改革断行を掲げ、「まちづくりの根幹をしっかり立て直し、他の自治体にも示せる取り組みをしたい」と出馬の動機を語る。

地域格差を見直す成長戦略を進め、全ての市民に満足度のあるまちづくりを進める考え。それには「市長の旗振りが大事」とリーダーシップを唱える。

大学卒業後、音楽に打ち込んだ後、市職員に。元市長の汚職事件を機に市の内情を立て直す方向に頑張りたいと政治を志した。14年前に会社を興して音楽スタジオを開設。音楽好きに活躍の場を提供してきた。

座右の銘は「滅私奉公」。趣味はゴルフ。妻、長男と3人暮らし。上稲吉。

■起爆剤となる政策を 久松公生(ひさまつきみお)氏(54) 元市議 無新
地域のPTAやボランティアの活動を通じて体験したことが、政治家を目指したきっかけと言い切る。

「たくさんの市民の声を聞いて、皆の力でかなえていくことを経験した」と振り返る。市長選出馬については「かすみがうら市が大好きで、まだまだ伸びしろは無限大にある。総合的な道筋を示したい」と地元愛を隠さない。

現市政を受け継いで施策を実現していくことを第一に掲げつつ、新しい市政運営を進めたい考え。複合交流拠点施設や常磐道千代田パーキングのスマートインターをはじめ、「きちんと推進する。市民の声をもっと取り入れて、同じように市の起爆剤となる政策を打ち出す」と見据える。

家業は約80年続くクリや落花生など農産物の卸問屋。全国に販売する中、「もっと市と一緒にアピールできることがある」と市議選に出馬。2期途中まで務めた。PTA役員の経験を生かし、体育館や給食室整備といった学校環境の改善にも尽力した。

政治信条は「誠心誠意」。趣味はお菓子作りとドライブ。家族は妻と子ども2人。新治。

■コロナ受け医療整備 金子敏明(かねことしあき)氏(33) 医師 無新
新型コロナウイルス禍の中で医療の最前線に立ち続けた経験から、市内への総合病院誘致などの公約を打ち出す。「コロナの中でもう一回、医療体制を整備しないといけない」

今回の市長選候補者の中では最年少。「若い力と情熱、先輩たちの知恵を頂きさまざまな局面を突破していきたい」と多様な人材との協力態勢の大切さを訴える。しがらみのなさ、国での経験に加え、選挙では「市議会議長経験者や政治経験者に支えられている」ことも強みと考えている。

政治経験はないが、曽祖父が志筑村長、祖父が旧千代田村長・町長。政治に関心を持ち、「より多くの人を笑顔にしたい」との思いで初の挑戦に至った。

昨年12月、いち早く立候補を表明し、自ら市民を訪ねて街頭に立ち続けた。現市政には「(複合交流拠点施設など)大きな事業の種をまいてくれたが、どんな肥料や水をやるかは示されていない。市民の要望も聞いて進めたい」と方向性を探る。

座右の銘は「人事を尽くして天命を待つ」。趣味はスポーツ観戦。両親と祖母、妻の5人暮らし。高倉。



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