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参院選茨城 終盤情勢 加藤氏、優位な戦い 堂込、佐々木氏が激戦



10日投開票の参院選で、茨城新聞社は2~5日、茨城県内有権者を対象に世論調査を行い、新人8人が立候補した茨城選挙区(改選数2)の終盤情勢について取材を加味して分析した。自民党新人の加藤明良氏(54)=公明推薦=が全域で支持を集め、優位な戦いを展開する。2議席目を巡る争いは、無所属新人の堂込麻紀子氏(46)=立憲民主党、国民民主党推薦=と、日本維新の会新人の佐々木里加氏(55)が激しく競り合う。ただ、有権者の5割弱が誰に投票するか決めておらず、情勢が変わる可能性もある。

加藤氏は、自民県連や県議団などから全面的に支援を受け、自民支持層の約7割を固めている。推薦を受けた公明支持層にも浸透。国民支持層の一部に食い込む。県内全域で支持を得ており、中でも県央・県北地域が高い。全年代で大きく先行する。

連合茨城が擁立した堂込氏は、推薦を受ける立民支持層の4割弱、国民支持層の3割強にとどまるが、共産支持層、無党派層の一部を取り込む。県北・鹿行地域で支持を伸ばす一方、県央・県南地域で浸透し切れていない。女性からの支持率が加藤氏に次いで高い。

佐々木氏は維新支持層の約7割を固めたほか、立民や国民、自民、無党派層の一部からも支持を得る。年代別では30代、50代の支持率が高く、地域別ではつくば、土浦両市を含む県南の中心地域で支持を伸ばしている。男性からの支持率は加藤氏に次ぐ。

共産党新人の大内久美子氏(72)は共産支持層の6割強を押さえ、内閣不支持層からの支持も一定程度集める。公明、立民支持層にも食い込むものの、一部にとどまる。

政治団体「参政党」新人の菊池政也氏(37)は無党派層からの支持が目立つが厳しい戦い。NHK党新人の村田大地氏(45)、同党新人の丹羽茂之氏(30)の広がりは見られない。無所属新人の仲村渠哲勝氏(80)は独自の戦い。

選挙戦終盤を迎えても、支持政党のない無党派層が回答全体の半数近くを占めており、そのうち8割近くが誰に投票するか決めていない。投票率の行方と無党派層の動向次第で情勢が大きく変わる可能性がある。

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