次の記事:横断中の3歳女児、はねられ死亡 容疑で乗用車運転の男逮捕 茨城・水戸【まとめ】 

安倍元首相銃撃で街頭演説、縮小や中止 参院選各陣営 茨城県内、怒りと悲しみ

【AD】


安倍晋三元首相が銃撃され死亡したことを受け、参院選の茨城県内各陣営は8日、街頭演説の縮小や中止、警備体制を強化など、急きょ対応を見直した。9日の「最後の訴え」は、政党の方針などを踏まえ各陣営とも予定通り実施する見通し。

無所属新人の堂込麻紀子氏(46)陣営は、午後3回の街頭演説を中止し代わりに堂込氏が有権者と直接言葉を交わした。9日は推薦する立憲民主、国民民主両党との協議を踏まえ、予定通り街頭演説する。

維新新人の佐々木里加氏(55)は午後1時ごろ、全活動の中止を要請する党本部の一斉メールを受け、活動を取りやめた。9日午後は比例候補と一緒に、龍ケ崎、牛久、取手などの県南地域を重点的に回る。

自民新人の加藤明良氏(54)陣営は午後の街頭演説を縮小。集まった聴衆に配慮し、活動を状況説明と加藤氏のあいさつにとどめた。9日は党本部の「選挙活動は予定通り進める」との方針に従い、水戸市内を街頭演説する。

共産新人の大内久美子氏(72)陣営は、現地スタッフに候補者の警護体制強化を指示。一方で「暴力に屈するわけにはいかない」と、予定通り活動した。大内氏は「絶対許さない」と事件を強く非難した。

県内の各党の間では、参院選公示期間の凶行に怒りと悲しみが広がった。

自民県連の海野透会長代行は「残念で仕方ない。暴力で言論を封殺するなんてひきょうだ」と声を震わせた。安倍氏の功績を振り返り「今日の日本を築き、世界もリードした。強い信念を持っているが、温和な人だった」と述べた。

公明県本部の高崎進代表は「衝撃を受けた。選挙は言論で戦う場。暴力で封殺することは許されない」と非難。安倍氏は同党に理解があり、共に苦しい時を乗り越えたと振り返る。

立憲民主県連の小沼巧幹事長は「この国の将来を考えるという意味で同じ立場にあった。政治活動の萎縮につなげてはならない」と話した。

国民民主県連の二川英俊幹事長は「長く日本のかじ取りをしてきた方だった」と追悼。「民主主義の根幹を揺るがす暴力は、絶対に許されない」と憤った。

共産県委員会の上野高志委員長は「言論を暴力で圧殺し、命を奪うことを断じて許してはならない。これほど許せないことはない」と指摘した。

茨城維新の会幹部の武藤博光氏は「回復を信じていた。一国民として、重要な人材を失った」と語った。

■暴挙、許されず 大井川和彦知事の話

民主主義を脅かすこのような暴挙は、断じて許されるものではない。豊富な経験と卓越した政治手腕により、これからも茨城県の発展にお力添えいただくことを期待していた中での突然の訃報であり、大変残念でならない。ご冥福を心よりお祈り申し上げる。



最近の記事

茨城の求人情報

https://cpt.geniee.jp/hb/v1/207318/39/instbody.min.js"