参院選茨城選挙区 維新・佐々木氏無念 「残念、申し訳ない」
10日投開票の参院選茨城選挙区(改選数2)。維新の佐々木里加氏(55)は午後10時前、取手市片町の選挙事務所でマイクを取り「全ての皆さまを元気にしたいと戦ったが、力が及ばず申し訳ない。非常に残念」と声を落とした。
午後9時ごろから支持者やスタッフが続々と集まり、テレビの開票速報を見守った。同40分ごろ、茨城選挙区の2議席目として他候補の名が伝えられると、「あー」「負けたか」と落胆の声が漏れた。
選対本部長で那珂市議の武藤博光氏は「出だしは(上位候補と)競り合っている感覚があった」と評価。結果的に2議席目に届かなかったことについては「地方議員が少なく、機動力がなかった」と、組織力の影響を指摘した。
選挙戦では、党が掲げるベーシックインカム(最低所得保障)導入、教育や出産の無償化などを訴えた。拠点とする県南だけでなく、県内各地域を回って浸透を図った。
佐々木氏は「たくさんのご支援、ご声援をいただいた。茨城の皆さんに何らかの形で恩返ししたい」と、政治への意欲を示した。さらに、「既得権益の打破を生涯の目標にしたい」とも述べた。