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参院選茨城選挙区 共産・大内氏及ばず 国政5回目挑戦も涙

記者会見で敗戦の弁を述べる大内久美子氏=10日午後8時42分、水戸市白梅
記者会見で敗戦の弁を述べる大内久美子氏=10日午後8時42分、水戸市白梅


10日投開票の参院選茨城選挙区(改選数2)。5回目の国政選挙に挑んだ共産、大内久美子氏(72)の悲願はかなわなかった。水戸市白梅の選挙事務所で記者会見を開き、支持者を前に「議席に届かず非常に残念。支持者らに感謝を申し上げたい」と語って頭を下げた。

午後8時前から事務所に集まった関係者は、テレビの開票速報を見守った。茨城選挙区の2議席目に他候補の当確が報じられると、一部からため息が漏れた。

「暮らしと平和を守る」をスローガンに、憲法9条に基づく平和外交や消費税減税を主張。「県民の6割は再稼働反対」と、東海第2原発の廃炉を訴えて他党との違いを強調した。長年取り組んできたジェンダー平等の実現や福祉、介護の充実の必要性も訴えた。

選挙戦では、県内各地の商業施設や住宅地を巡り、地盤固めと政権批判票の取り込みを図ったが、無党派層や若年層への広がりは限られた。

大内氏は「議席に届かなかったが、戦争をしてはならないという声は広がったと確信している」と前を向いた。上野高志県委員長は「戦争か平和かと、優しく強い経済を公約に訴えたが、残念な結果」と肩を落とした。

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