冬瓜
今回ご紹介する冬瓜(とうがん)は、夏に収穫される野菜です。緑色の硬い皮で覆われているため、収穫した実は風通しのよい所で保存すれば、冬まで長持ちすることから名付けられました。平安時代には栽培が始まっており、昔から血圧と腎臓の民間薬として親しまれてきました。
冬瓜の約96%は水分とカリウムです。カリウムは余分なナトリウムを体外に排出してバランスを保つ働きがあり、これにより体内の水分を一定に保ったり、血圧を調節したりしています。夏場の食事はつい高塩分の食品を取ることが増えるので、副菜のおかずでお悩みの際には低カロリーでもある冬瓜料理がお薦めです。淡泊な味わいなので、うまみのある肉類と一緒に煮るとお互いの味が引き立ちます。煮物の場合はカリウムが煮汁に溶け出ますので、とろみをつけて汁ごといただきましょう。じっくり加熱すればとろりと軟らかく、強火で炒めればシャキッとした歯触りが楽しめます。
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