参院選茨城選挙区 投票率上昇も全国43位 2回連続50%割れ
参院選茨城選挙区の最終投票率は47・22%で、前回2019年参院選の45・02%を2・20ポイント上回ったが、過去4番目に低く、2回連続で50%を割った。期日前投票率は前回比で3・10ポイント上昇しており、当日投票率が伸びを欠いた形だ。全国平均の52・05%より4・83ポイント低く、都道府県別では43位で、これまで3回続いた41位から順位を下げた。当日有権者は240万9541人で、投票者数は113万7768人。
市町村別で投票率が高かったのは①かすみがうら市62・63%②常陸太田市61・29%③守谷市54・32%④大子町54・19%⑤牛久市52・32%-の順。かすみがうら市は市長選と、常陸太田市は市議選と同日選だったことが、投票率を引き上げたとみられる。
一方、低かったのは①神栖市40・73%②坂東市41・26%③鉾田市41・88%④古河市、小美玉市各42・45%-の順だった。
期日前投票の投票者数は49万8768人で、投票率は20・62%と過去最高を記録。期日前投票が県民に浸透してきている上に、コロナ禍の中で当日の投票所の混雑を避けるため、積極的な利用を呼びかけたことなどが影響したとみられる。
国政、知事・県議選では毎回、若者の投票率低迷が課題となる。県選管はネット広告を軸とした啓発に注力した上、交流サイト(SNS)を通して投票を呼びかけた。市町村選管も大学や高校に期日前投票所を設置するなど、投票率向上へてこ入れした。
県選管の佐野貴之書記長補佐は「期日前同様に、当日投票率も伸びることを期待していたので残念」と今回の選挙を回顧。市町村と連携し、政治参加の意識醸成、主権者教育を進めていきたいとした。